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田中麗奈、ヤン・イクチュン、石橋静河、石井裕也が「キネマ旬報」表彰式でスピーチ

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「2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン」表彰式の様子。

「2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン」表彰式の様子。

「2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が2月12日、東京・文京シビックホールにて開催された。

幼な子われらに生まれ」で助演女優賞を獲得した田中麗奈は、初主演作「がんばっていきまっしょい」で「1998年 第72回キネマ旬報ベスト・テン」の新人賞を受けたことに触れ「あのときはこのトロフィーの重さをわかっていたのか? キネマ旬報さんに映画の道を切り開いてもらったと年々感じるようになっています」と主催者への感謝を口にする。「あゝ、荒野」での演技が評価され助演男優賞を贈られたヤン・イクチュンは「現在、映画が速い速度で消費され消えてしまっているように感じています。そんな中で映画という文化を記憶しているキネマ旬報さんに賞をいただけたことをうれしく思います」と述懐する。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」「PARKS パークス」「密使と番人」によって新人女優賞を受けた石橋静河は「役をまっとうできるような俳優になりたい。どうすればそれができるようになるかまだわかりませんが、人の痛みをわかる人になることなのかなと思っています。精進していきます」と俳優としての展望を語る。「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」で脚本賞を獲得した石井裕也は「脚本作りも映画作りも答えが見えない。というか、ずっとわからないままなんとかがんばって作り続けています」と述べ、最果タヒの詩集を脚本化するうえで気を付けたことについて「今の東京で生きていく若者のもやもやとした気分をすくいとりたいと考えていました」と振り返った。

「あゝ、荒野」で読者選出の監督賞を与えられた岸善幸は「憧れの大林さんと同じ壇上にいて緊張しまくり」と口火を切り、「僕はつくづく運に恵まれている。菅田将暉くん、ヤン・イクチュンさんという優れたキャスト、そしてスタッフとの出会いがあってこの作品ができあがったと思っています」とコメント。「人生フルーツ」で文化映画部門の作品賞を獲得した伏原健之は「私は普段名古屋の東海テレビで報道の仕事をしています。地域の偉人を記録し、残し、つないでいくことが自分の使命だと思っています」と信念を語った。

「キネマ旬報ベスト・テン」は、1924年度に当時の編集同人の投票によってベストテンを選定したことを発端とする映画賞。受賞作品および受賞者の詳細は以下の通り。

2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン

日本映画ベスト・テン

1位「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
2位「花筐/HANAGATAMI」
3位「あゝ、荒野」
4位「幼な子われらに生まれ
5位「散歩する侵略者」
6位「バンコクナイツ」
7位「彼女の人生は間違いじゃない」
8位「三度目の殺人」
9位「彼女がその名を知らない鳥たち」
10位「彼らが本気で編むときは、」

外国映画ベスト・テン

1位「わたしは、ダニエル・ブレイク」
2位「パターソン」
3位「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
4位「ダンケルク」
5位「立ち去った女」
6位「沈黙-サイレンス-」
7位「希望のかなた」
8位「ドリーム」
9位「ムーンライト」
10位「ラ・ラ・ランド」

個人賞

監督賞:大林宣彦(「花筐/HANAGATAMI」)
脚本賞:石井裕也(「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」)
外国映画監督賞:ケン・ローチ(「わたしは、ダニエル・ブレイク」)
主演女優賞:蒼井優(「彼女がその名を知らない鳥たち」)
主演男優賞:菅田将暉(「キセキ ーあの日のソビトー」「帝一の國」「あゝ、荒野」「火花」)
助演女優賞:田中麗奈(「幼な子われらに生まれ」)
助演男優賞:ヤン・イクチュン(「あゝ、荒野」)
新人女優賞:石橋静河(「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」「PARKS パークス」「密使と番人」)
新人男優賞:山田涼介(「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「鋼の錬金術師」)

文化映画ベスト・テン

1位「人生フルーツ
2位「標的の島 風(かじ)かたか」
3位「やさしくなあに~奈緒ちゃんと家族の35年~」
4位「ウォーナーの謎のリスト」
5位「谺雄二 ハンセン病とともに生きる 熊笹の尾根の生涯」
6位「沈黙-立ち上がる慰安婦」
7位「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
8位「笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ」
9位「まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて」
10位「廻り神楽」

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