映画ナタリー - 最新映画ニュースを日々配信

樋口真嗣の新作はドラゴンを世話する航空自衛隊の少女描くアニメ、コミコンで発表

98

「東京コミックコンベンション 2017」にて行われた「ひそねとまそたん」発表会の様子。左からコヤマシゲト、青木俊直、樋口真嗣、南雅彦。

「東京コミックコンベンション 2017」にて行われた「ひそねとまそたん」発表会の様子。左からコヤマシゲト、青木俊直、樋口真嗣、南雅彦。

樋口真嗣が総監督を務める最新作「ひそねとまそたん」の発表会が、本日12月3日に千葉・幕張メッセで開催中の「東京コミックコンベンション 2017」にて行われた。

テレビアニメとなる本作は、現代を生きるドラゴンとその世話する航空自衛隊の少女を描くアクションファンタジー。劇中に登場するドラゴンたちは、大きな体を維持するための代謝熱を、空を飛び冷却させなければ死んでしまう。航空自衛隊は代々、日本が抱えるOTF(変態飛翔生体)であるドラゴンを飛行機に擬態させ空を飛ばすという秘匿業務を担ってきた。航空自衛隊岐阜基地に勤める新人である主人公・甘粕ひそねは、ドラゴンのまそたんに選ばれ、まそたんに乗り込む飛行要員として働き始める。

企画の発端は「ドラゴンがコスプレしたらどうなるんだろう」という思いつきだったと語る樋口は、さらに「成田空港って無線を聞きながら珍しい飛行機が来るのを待って、写真で撮る人たちがいるんですよ。それを一日中ずっと繰り返していて。彼らはもし尻尾の生えた飛行機が飛んできても写真を撮るのかなと思ったのがきっかけ」と話す。

イベントにはそのほかキャラクター原案の青木俊直、モンスターコンセプトデザインのコヤマシゲト、アニメーション制作を手がけるボンズの代表・南雅彦の姿も。樋口は彼らに関して「アニメをやりたいと言うより、青木さんやコヤマさんの絵に惚れたのが大きい。この絵が動いたらいいだろうなと」と述べ、脚本を手がける岡田麿里については「別の企画で脚本を一緒に開発していたんですが、それが駄目になってしまって。そこから自分の中で温めていたアイデアを話したら、うまくキャッチボールできて物語作りが始まった」と明かした。そのほか「キズナイーバー」の小林寛が監督、岩崎太整が音楽、伊藤嘉之がキャラクターデザイン、河森正治がメインメカニックデザイン、okamaがコンセプトデザインを担当することも明らかに。

最後に樋口は「自分の中で映画の可能性を『シン・ゴジラ』で突き詰めてしまったというのが正直な気持ち。このまま続けても縮小再生産にしかならないと思ったんです。そこで浮かんだのが岡田さん、コヤマさん、青木さんの顔だった。物語、作品としての可能性を考えると一番やりたいのはアニメーションという表現形態でした。質感や肌触りが通常のアニメーションと違うかもしれませんが、それが本作の魅力になっていると思います」と語った。

「ひそねとまそたん」は2018年に放送。なお本作は役者の声を先に収録してから、絵を制作するプレスコ方式で制作される。

(c)BONES・樋口真嗣・岡田麿里/「ひそねとまそたん」飛実団

映画ナタリーをフォロー