「ひそねとまそたん」樋口真嗣、ドラゴン“まそたん”誕生のきっかけ明かす

テレビアニメ「ひそねとまそたん」の先行上映イベントが4月11日に東京・新宿ピカデリーにて行われ、キャストの久野美咲、黒沢ともよ、オープニングテーマを担当する福本莉子、総監督の樋口真嗣が出席した。

「ひそねとまそたん」は、航空自衛隊が管理するドラゴンと新人搭乗員たちの姿を描くアクションファンタジー。久野が主人公の甘粕ひそね、黒沢がひそねに意地悪をする貝崎名緒を演じる。「さよならの朝に約束の花をかざろう」の岡田麿里がシリーズ構成を担当し、ボンズがアニメーションを制作した。

久野はひそねの印象を「本当に変わった子だなと思っていて」と述べ、「ひそねを見て皆さんがどう思うのかが一番気になっていたので、好きって言っていただけてよかった」と笑顔を見せる。樋口は過去に自身が携わった「王立宇宙軍 オネアミスの翼」「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」を挙げ、「自分の中でアニメーションに出てくる女の子はこういうもんだと思っていた。ある程度性格の振り幅が大きくないといけない」とコメント。久野から「ひそねは樋口さんのタイプなんですか？」と聞かれると、樋口は「タイプかもしれない（笑）」とお茶目に語った。また名緒に関して黒沢は「ヤンキーでツインテールっていうのが最高にかわいい」とアピール。「大人になっていく過程の女の子だと思っている。そういう不安定さも彼女の魅力」と説明する。

続けて樋口は、ドラゴンの“まそたん”というキャラクターが生まれたきっかけを伝えた。自衛隊の基地にロケハンに行った際、撮影不可の区域に格納庫があるのを見て「何か隠してるんじゃないか。でかい生き物1匹くらい入るんじゃないかって」と妄想が膨らんだことを明かす。黒沢は「あったかそうで、よく眠れそう」「おじいちゃんに飼ってほしい」と楽しそうにまそたんについて話した。

岡田が作詞を手がけたオープニングテーマ「少女はあの空を渡る」を歌う福本は「オーケストラも入っていて、壮大な曲。空とか海とか広いところをイメージして歌いました」とレコーディングを回想。まっさらな歌声をイメージして抜擢されたことから、ボイストレーニングを禁止されていたという。また樋口は、久野や黒沢らキャストが歌っているエンディングテーマ「Le temps de la rentree～恋の家路（新学期）～」に触れながら、2話以降のエンディングがすべて異なるバージョンになっていることを明かした。

最後に久野は「みんなの努力の結晶を皆さんに観ていただけるって、どれだけ幸せなことなんだろうと思います」と感慨深げに述べる。樋口は「期待していただけたらそれに十分なお返しができるようになっていると思いますので、一緒に楽しんでいただけたらなと思います」とメッセージを送った。

「ひそねとまそたん」は本日4月12日よりTOKYO MX、BSフジほかにて放送される。

※「Le temps de la rentree」のrentreeの2つ目のeは、アクサンテギュ付きが正式表記