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河瀬直美「生きることと映画を観ることが地続き」、TIFF会見で映画祭の魅力語る

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第30回東京国際映画祭JAPAN NOW部門記者会見の様子。左から安藤紘平、河瀬直美、久松猛朗。

第30回東京国際映画祭JAPAN NOW部門記者会見の様子。左から安藤紘平、河瀬直美、久松猛朗。

第30回東京国際映画祭JAPAN NOW部門の記者会見が本日10月3日、東京・日本外国特派員協会にて開催され、同部門で監督作「」が上映される河瀬直美らが登壇した。

現在の日本を代表する作品を映画祭独自の視点で選考し、上映する同部門。本年度は三島有紀子の「幼な子われらに生まれ」、大林宣彦の「花筐/HANAGATAMI」、湯浅政明の「夜は短し歩けよ乙女」といった作品のほかに、「Japan Now 銀幕のミューズたち」と題して安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの出演作を紹介する。上映時にはキャストや監督によるトークの実施を予定している。

記者会見には同部門のプログラミングアドバイザー・安藤紘平、映画祭のフェスティバルディレクター・久松猛朗も登壇。東京国際映画祭について河瀬が「手の届かない存在。日本を代表する映画祭で少し距離を感じていました」と印象を語ると、安藤は「こちらもカンヌ映画祭に多く出品している河瀬さんに手を伸ばせなかった」と述べ、互いに遠慮があったことが発覚した。

これまで参加した映画祭の中で「につつまれて」「かたつもり」が出品された山形国際ドキュメンタリー映画祭1995の印象が強く残っていると言う河瀬は「劇場の外に出ても映画談義に花を咲かせている人がいっぱいいて、生きることと映画を観ることが地続きであるという感覚を受けた」とその場で受けた感動を明かす。また10月28日に映画祭の中でマスタークラスを実施する河瀬は「私は、生きていることと映画を作ることを切り離せない。プライベートな部分と作ることの融合を具体的な例を出しながら伝えていきたい」とコメント。また自身が故郷の奈良で行っている、なら国際映画祭に触れ「そこで私はプロデューサーとして若い映画監督と映画を作っています。東京国際映画祭でも教えるというより一緒に何かを作りたい」と考えを述べる。

続けて河瀬はなら国際映画祭の状況を「さまざまな国の人が訪れるのでとても混乱する」と述べ、「でも混乱は人生や映画作りに似てる。いろんな国の人が自分たちの映画を持って集まり、出会い、また出て行くという循環機構として映画祭があると思う」と映画祭への思いを語った。

第30回東京国際映画祭は、10月25日から11月3日にかけて東京・六本木ヒルズほかにて開催。チケットは10月14日に一般販売を開始する。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

第30回東京国際映画祭

2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)六本木ヒルズ、EX THEATER ROPPONGIほか

Japan Now

吉田大八「美しい星」
石井裕也「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
三島有紀子「幼な子われらに生まれ」
是枝裕和「三度目の殺人」
大林宣彦「花筐/HANAGATAMI」
河瀬直美「光」
湯浅政明「夜は短し歩けよ乙女」

銀幕のミューズたち

蒼井優:岩井俊二「花とアリス」、山田洋次「家族はつらいよ2」
安藤サクラ:ヤン・ヨンヒ「かぞくのくに」、安藤桃子「0.5ミリ」
満島ひかり:石川慶「愚行録」、越川道夫「海辺の生と死」
宮崎あおい:青山真治「EUREKA(ユリイカ)」、李相日「怒り」

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