第30回東京国際映画祭JAPAN NOW部門の記者会見が本日10月3日、東京・日本外国特派員協会にて開催され、同部門で監督作「
現在の日本を代表する作品を映画祭独自の視点で選考し、上映する同部門。本年度は三島有紀子の「幼な子われらに生まれ」、大林宣彦の「花筐/HANAGATAMI」、湯浅政明の「夜は短し歩けよ乙女」といった作品のほかに、「Japan Now 銀幕のミューズたち」と題して安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの出演作を紹介する。上映時にはキャストや監督によるトークの実施を予定している。
記者会見には同部門のプログラミングアドバイザー・
これまで参加した映画祭の中で「につつまれて」「かたつもり」が出品された山形国際ドキュメンタリー映画祭1995の印象が強く残っていると言う河瀬は「劇場の外に出ても映画談義に花を咲かせている人がいっぱいいて、生きることと映画を観ることが地続きであるという感覚を受けた」とその場で受けた感動を明かす。また10月28日に映画祭の中でマスタークラスを実施する河瀬は「私は、生きていることと映画を作ることを切り離せない。プライベートな部分と作ることの融合を具体的な例を出しながら伝えていきたい」とコメント。また自身が故郷の奈良で行っている、なら国際映画祭に触れ「そこで私はプロデューサーとして若い映画監督と映画を作っています。東京国際映画祭でも教えるというより一緒に何かを作りたい」と考えを述べる。
続けて河瀬はなら国際映画祭の状況を「さまざまな国の人が訪れるのでとても混乱する」と述べ、「でも混乱は人生や映画作りに似てる。いろんな国の人が自分たちの映画を持って集まり、出会い、また出て行くという循環機構として映画祭があると思う」と映画祭への思いを語った。
第30回東京国際映画祭は、10月25日から11月3日にかけて東京・六本木ヒルズほかにて開催。チケットは10月14日に一般販売を開始する。
※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
第30回東京国際映画祭
2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)六本木ヒルズ、EX THEATER ROPPONGIほか
Japan Now
吉田大八「美しい星」
石井裕也「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
三島有紀子「幼な子われらに生まれ」
是枝裕和「三度目の殺人」
大林宣彦「花筐/HANAGATAMI」
河瀬直美「光」
湯浅政明「夜は短し歩けよ乙女」
蒼井優:岩井俊二「花とアリス」、山田洋次「家族はつらいよ2」
安藤サクラ:ヤン・ヨンヒ「かぞくのくに」、安藤桃子「0.5ミリ」
満島ひかり:石川慶「愚行録」、越川道夫「海辺の生と死」
宮崎あおい:青山真治「EUREKA(ユリイカ)」、李相日「怒り」
関連記事
河瀬直美の映画作品
関連商品
リンク
- 第30回東京国際映画祭 公式サイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
gu-ga @urauraguga
#河瀨直美(#河瀬直美)監督関連。
2017年の第30回東京国際映画祭JAPAN NOW部門の記者会見。
監督、登壇。
そして映画祭で「#光」上映。
映画祭の「循環機構」の話あり。
河瀬直美「生きることと映画を観ることが地続き」、TIFF会見で映画祭の魅力語る https://t.co/miMlA9hiFJ