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「TAP -THE LAST SHOW-」は、水谷が23歳の頃から思い描いていた物語。ある事故をきっかけに自堕落な生活を送るようになった元・天才タップダンサー渡真二郎が、豊かな才能を持つ若者たちと出会い再生していくさまを追う。
今作で初めて監督に挑戦した水谷。そんな水谷について岸部が「水谷さんは長い俳優人生を通して優秀な監督とたくさん会ってきていると思いますが、それをなぞるようなことはしていなくて。誰もやったことがないことをやってやろうという気迫が伝わってきました」と述べ、「だから監督のほうがいいんじゃないかな」とジョークを飛ばす。水谷が「そんなに俳優として駄目ですかね?」と聞くと、岸辺は吹き出しそうになりながらも沈黙を維持し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
六平は「この映画はCGを使ってないんですよ。だから本物なんですよね」と作品の魅力を説明し、「最近はダメ出しされることが少なくなってきたんですが、水谷さんから『全然違う』と言われることもあって」と撮影を振り返る。水谷が「一徳兄さんが『六平なかなかできないねえ……』とぼやいてたことがあって」と楽しそうに明かすと、六平は「すごく勉強になりました」と照れ笑いを浮かべた。また自身の撮影がない日も現場を訪れていたという北乃が「ダンスを観て泣いたのは生まれて初めてです。迫力が本当にすごい」と本作を称賛すると、水谷は「音が癖になるんですよね」としみじみ話す。
映画のクライマックスであるラスト24分のダンスシーンについて聞かれた水谷は「僕が一番びっくりしたかもしれません。想像を超えたものができていて」と驚いたことを吐露。続けて水谷が「僕は構成を考えただけですし」と謙虚に述べると、同作のダンス監修を行ったタップダンサーのHIDEBOHは「監督には構成や演出について本当に細かい部分までイメージがあって。40年間考えていたことが伝わってきましたね。『雨に唄えば』のように、ダンスを超えた何かを見せたいと思いました」と語った。
ここでMCが、監督としての今後の予定を水谷に質問。水谷は「この先のことはまだわからないですよ」と正直に話し、「少しずつ考えていこうとは思っているんですが、またすぐに『相棒』が始まってしまうので」と観客の笑いを誘う。そして最後に「初日を迎え我が子を送り出すような気持ちですが、この映画は反抗期がなかったので……今から反抗期が来たら嫌ですね」と笑い、「才能あるスタッフ、素晴らしいキャスト、一流のタップダンサーの方々に参加していただき、本当にうれしく思います」と登壇者たちに感謝の気持ちを伝えた。
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たいぷかのん/スーたん @typekanon
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