映画ナタリー Power Push - 「相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」

今からでも楽しめる「相棒」入門、ビギナーもフリークも大満足な新作の魅力とは

実は「相棒」ファミリー?赤ペン瀧川の映画添削ミニ動画も!

「相棒」シリーズの最新映画「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」が、2月11日に封切られる。水谷豊扮する主人公・杉下右京と、彼の“相棒”が難事件に挑むさまを描く同シリーズ。反町隆史演じる4代目相棒・冠城亘の登場以来、初の劇場版にあたる本作では、特命係の2人が、50万人を人質に取った国際犯罪組織に立ち向かう。

映画ナタリーではその公開を記念し、歴代の相棒たち、そして新作の魅力をまとめて紹介。「相棒」ビギナーには入門テキストとして、新作の公開を心待ちにするファンには復習用コンテンツとして楽しんでもらいたい。さらに後半には、「赤ペン瀧川の映画添削ミニ動画」と、俳優として「相棒」シリーズに出演経験がある赤ペン瀧川のインタビューも掲載している。

文 / 浅見みなほ

「相棒」シリーズとは

「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」より。

2000年から土曜ワイド劇場としてオンエアされた全3話の「pre season『相棒・警視庁 ふたりだけの特命係』」に始まり、15シーズンのドラマ、3本の劇場版、2本のスピンオフ映画などを通して人々を魅了してきた「相棒」シリーズ。水谷豊扮する警視庁特命係係長・杉下右京と“相棒”の活躍を軸に、正義の物語とエンタテインメント性を追求し続けてきた。

「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」より。

シリーズの魅力は、一筋縄ではいかない緻密なストーリー。そしてなんといっても、寺脇康文、及川光博、成宮寛貴、反町隆史が代々演じてきた相棒役と右京の関係性だ。歴代の相棒たち4人は、その性格や特命係配属となった理由もさまざま。変わり者の右京と、毎回新たな化学反応を起こして我々を楽しませてくれる。

杉下右京と歴代の相棒たち

杉下右京(水谷豊)
杉下右京(水谷豊)
天才と変人は紙一重、東大卒の窓際キャリア
警視庁特命係係長・警部。東大卒で警視庁一、頭が切れるが、真実を追求するあまり上層部に疎まれ窓際に追いやられた。頑固で不器用な変わり者で、「細かいことまで気になってしまうのが僕の悪い癖」「罪を犯した人間は必ず法によって裁かれなければならない」が口癖。紅茶、チェス、ジャズなどを好む。
2000年~2008年初代相棒・亀山薫(寺脇康文)
右京とは正反対!? おっちょこちょいな熱血漢
メイン作品

TV:pre season「相棒・警視庁 ふたりだけの特命係」、season1~7(第9話)

映画:「相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」

捜査一課の刑事だったが、特命係に左遷された熱血漢。人情家でおっちょこちょいな一面も持つ。彼の異動当時、右京の部下として配属された6名が次々と辞職し「人材の墓場」と揶揄されていた特命係で、約9年勤務した。親友を殺されてしまった事件をきっかけに特命係を去り、妻・美和子とともにサルウィンという国へ発つ。
神戸尊(及川光博)
2009年~2012年2代目相棒:神戸尊(及川光博)
スパイ任務のため特命係へ。クールな切れ者
メイン作品

TV:season7(最終話)~10

映画:「相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜」

警察庁の命を受け、スパイとして特命係に潜入。しかし右京の正義感に感銘を受けたことや、異動の真の理由を知ったことから、自ら退路を断ち特命係に残留を決めた。以降、正式に右京の“相棒”となる。クールで理性的な性格。ある事件をきっかけに警察庁長官官房付へ異動したが、右京との協力関係は継続している。
2012年~2015年3代目相棒:甲斐享(成宮寛貴)
右京にスカウトされたやんちゃなお坊ちゃま
メイン作品

TV:season11~13

映画:「相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」

元中根署刑事課の刑事で、右京にスカウトされ特命係に異動してきた初の人材。正義感が強く、単独行動もいとわない大胆な性格。警視庁次長・甲斐峯秋の息子だが、父とは複雑な関係にあった。season13最終話にて、犯罪者に私刑をくだす“ダークナイト”だったことが発覚して逮捕され、懲戒免職に。なお同時に右京は無期限停職処分となった。
冠城亘(反町隆史)
2015年~4代目“現”相棒・冠城亘(反町隆史)
法務省のキャリア官僚から、念願叶って特命係に
メイン作品

TV:season14~

映画:「相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」

法務省キャリア官僚として人材交流のため警視庁に出向し、元特命係の部屋を間借りしたことから右京と出会う。右京の停職が解かれてからは、数々の事件へともに挑んだ。season15第1話では警察学校の研修を経て、警視庁総務部広報課の配属に。強引な計画や根回しも飄々とやってのける策士で、念願の特命係への異動も荒業で実現させた。
Contents Index
「相棒」シリーズとは / 杉下右京と歴代の相棒たち
「相棒-劇場版IV-」キーワード / 登場キャラクター / フォトギャラリー
赤ペン瀧川の映画添削ミニ動画 / インタビュー

「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」2017年2月11日全国公開

「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」

かつてイギリスで日本領事館関係者の集団毒殺事件が起こり、唯一の生き残りだった少女が国際犯罪組織“バーズ”によって誘拐された。しかし、身代金を要求された当時の駐英大使と日本政府は、事実を闇に葬ってしまう。それから7年。バーズのリーダー“レイブン”を追って、国連犯罪情報事務局元理事のマーク・リュウが来日し、特命係がその案内役を任される。その矢先、7年前に“国に捨てられた少女”の現在の姿と、身代金9億円を要求するメッセージが、犯行グループによって公開された。さらに犯人たちが、50万人を死に至らしめる毒物を所持していると判明し……。

スタッフ / キャスト

監督:橋本一
脚本:太田愛
出演:水谷豊、反町隆史、仲間由紀恵、及川光博、石坂浩二、鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、六角精児、神保悟志、小野了、片桐竜次、北村一輝、山口まゆ、鹿賀丈史ほか


2017年2月8日更新