「家族はつらいよ2」蒼井優、夫役の妻夫木聡に「やっぱりこの家の子！」

本日4月26日、「家族はつらいよ2」の完成披露が東京・丸の内ピカデリーで行われ、監督の山田洋次、キャストの橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が出席した。

「家族はつらいよ2」は、ある熟年夫婦とその家族が繰り広げる騒動を描いた喜劇。メインキャストは「東京家族」「家族はつらいよ」に続いての出演となり、山田は「親戚がまた集まったような幸せな感じがして、僕もうれしかったです」と彼らと作品をともにした喜びを語る。

平田家のわがままな父・周造を演じた橋爪は「僕は、俳優としては嫌なキャラクターのほうが好きなんですが、最近は『かわいいところあるじゃん』という感想に抵抗がなくなってきて。言われるとニコッとします」と茶目っ気たっぷりに話す。周造の妻・富子役の吉行は「優しいし頼りにしているんですよ。でも（橋爪が親切なのは）現場でだけなんです」と橋爪のほうを見やり、にこやかな表情で「愛しています。現場でだけ」と続けて観客を笑わせた。

次男・庄太役の妻夫木は「前作は結婚前ということで2人の間に緊張感がありましたが、今回はリラックスして家族の中に入っていけましたね。憲子さん（蒼井）がいなかったらうちの家族は崩壊していました（笑）」と夫婦役を務めた蒼井との共演を振り返る。それを受けて蒼井は「『家族はつらいよ』では好青年な庄太さんでしたが、結婚した途端にやっぱりこの家の子だな！と感じるようになって（笑）。周造さんの血が濃すぎるんです！」と明かす。また、蒼井が正蔵から「（蒼井は）人のNGを笑うし、打ち上げの場所を勝手に僕の家にしようとしたんですよ！」と暴露されてはにかむ場面も。

そして最後に山田が「観終わった人が『今日は楽しかったな、いいものを観たな』という思いに包まれながら、ふと人間や家族について考える。そんな映画を作りたいというのが何十年も前からの夢です。この映画がそうであったらいいと心から思っています」と観客に語りかけて舞台挨拶を締めくくった。

「家族はつらいよ2」は5月27日より全国ロードショー。