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「彼らが本気で編むときは、」はトランスジェンダーのリンコ、その恋人マキオ、育児放棄された少女トモの共同生活を描くヒューマンドラマ。リンコを生田、マキオを桐谷、トモを柿原が演じている。
上映後の舞台挨拶に出席した生田は、リンコがトモのためにごちそうを作る場面を振り返りながら「自分の母親も、愛情を持ってご飯を作ってくれていたんだと改めて感じました。撮影中は僕の奥底にある母性が膨れ上がっていた気がします」と回想。桐谷は「リンコ、マキオ、トモの3人で食卓を囲むシーンがあったでしょ? 実は何回も撮り直していて、唐揚げ20個くらい食べました」と明かし、観客の笑いを誘った。
同作が、ドイツで開催された第67回ベルリン国際映画祭で上映されることに伴い、現地を訪れた登壇者たち。生田は「皆さん映画を観ながらいいリアクションをしてくれて。会場の外を歩いていたとき、作品を観ていただいた方が『とてもよかったよ』と声をかけてくれたこともありました。海を越えてこの映画を届けることができたと実感しています」としみじみ話し、桐谷は「海外の映画祭は初めてだったんですけど、上映後に観客の皆さんがスタンディングオベーションで拍手を送ってくれたんです。本当に感動しました」と当時の心境を語る。
また本作は、同映画祭にて優れたLGBT映画に贈られるテディ審査員特別賞を受賞した。MCが「審査員全員一致での決定でした。リンコの演技は実に説得力があり、世界にアピールできる家族の物語になっている」と審査員による論評を読み上げると、生田は「本当にありがたいですね。日本映画をどんどん世界に広げていくべきと思っているので、その力添えができて光栄です」と述懐。また荻上は「最近アメリカを中心に『トランスジェンダーを演じるのは本当のトランスジェンダーであるべき』という風潮があるので、正直賞をいただけるとは思っていませんでした。このような形で認められて幸せを感じます」と喜びを伝えた。
そして荻上は作品に込めた思いについて「いろんな家族の形や愛があっていいということです」と述べ、「面白いと思った方は最低でも50人に薦めてください」と無邪気に語った。
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