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本作は、「かもめ食堂」などで知られる荻上が自身のオリジナル脚本でメガホンを取ったヒューマンドラマ。生田演じるトランスジェンダーのリンコ、
脚本を読んだ段階で「絶対やりたいと確信しました」という生田。トランスジェンダーであるリンコについて「俳優人生の中でもっとも苦労した役でした」と述べ、「荻上さんの本気を自分も本気で受け止めなきゃと思って臨みました」と振り返る。桐谷が「恋人役ということで、斗真と俺にしか出せない空気感を出せたらと思っていました」と話すと、「出ちゃったよね」「出しちゃったね」と見つめ合う2人。さらに「チューしちゃったよね」と続ける桐谷に、ほかの共演者たちから「上映前だよ!」と制止が入った。
タイトルにちなんだ「本気になったことは?」というテーマでのトークコーナーでは、生田が母性について語る。「いつかお父さん役をやる日が来るかな?と思っていたら、先にママ役をやるとは……」と笑いつつ、「りんかちゃんが本当に愛おしくて、彼女をぎゅっとするシーンなんかは、今まで感じたことのない胸が締め付けられるような思いがありました」と撮影中の感情を表現した。対する桐谷は生田を美しく見せること、そして本作を「最高の作品」にすることに尽力したと述懐。それを受け、生田は「自分の芝居やビジュアルに自信が持てない瞬間も多々あったけれど、そういうとき健ちゃんが『大丈夫、かわいいで』と言ってくれたのでよかったです」と感謝する。
前作「レンタネコ」の公開から5年経ち、新たな作品の完成を迎えた荻上は「毎日毎日、本気でした。生田さんに『前のめりでしたよね』と言われたくらい、攻めの姿勢を貫いていました」と安堵の表情。また生田と桐谷のタッグに太鼓判を押したが、「一番最初に2人がそろったとき、『男どもの友情の匂いがする!』って思って。『全然違うから!』って」と制作当初の本音を明かして笑いを誘った。
そして最後に、本作が第67回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門とジェネレーション部門の2部門で上映されることが発表された。生田、桐谷、柿原、荻上がドイツへ渡り、映画祭に出席するという。生田は「海外の人々が日本のこういった文化の形をどうご覧になるのか非常に興味があります」と期待を口にした。
なお舞台挨拶の前には「編みポスター」お披露目イベントも実施された。「編みポスター」とは、本作の登場人物たちが思いを込めて編み物をすることにちなみ、全国100名以上の女性が1目1目編んで作った毛糸のポスター。完成度の高さに、キャストたちは大興奮の様子を見せた。
「彼らが本気で編むときは、」は2月25日より全国ロードショー。
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- 「彼らが本気で編むときは、」公式サイト
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増原ひろこ @masuhara_hiroko
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