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「お嬢さん」パク・チャヌク来日、真木よう子が太鼓判押す「驚きと衝撃の連続!」

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「お嬢さん」ジャパンプレミアの様子。左からパク・チャヌク、真木よう子。

「お嬢さん」ジャパンプレミアの様子。左からパク・チャヌク、真木よう子。

本日2月8日、R18+作品「お嬢さん」のジャパンプレミアが東京・アキバシアターにて行われ、監督のパク・チャヌクが出席した。

本作は、日本統治下の朝鮮半島を舞台に、スラム街で詐欺グループに育てられた少女・スッキ、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子、秀子の財産を狙う詐欺師らが繰り広げる愛憎劇をエロティックに描くサスペンス。出演にはキム・テリ、キム・ミニ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌンが名を連ねる。

パク・チャヌクは「東京は暖かいと聞いていたけど、来てみたらそうでもないですね(笑)。皆さんにお会いできてうれしいです」とにっこり。そして「この作品を持っていろいろな国に行きましたが、その最後の旅の場所が日本になります。この映画は1930年代が背景。西洋と日本と韓国の関係をのぞくことができる作品です。私が自分なりに解釈した日本文化を映画の中で表現してみました」と作品を説明し、日本語のセリフが登場するシーンに触れながら「韓国の俳優たちは死ぬ覚悟で長いセリフを一生懸命覚えてました。皆さんが観たら中途半端に思えるかもしれませんが、ぎこちないところがあっても『外国の俳優さんたちが一生懸命努力をしたんだな』と思ってください」と観客に語りかけた。

イベントには真木よう子がゲスト登壇。真木は「俳優さんたちの日本語はまったく問題がなかったです! パーフェクトではない部分もあるけど、作品が圧倒的で気にならなかった。驚きと衝撃の連続で圧巻でした!」とコメント。それを受けてパク・チャヌクは「日本の皆さんがどう観てくださるかが気になっていたので、やっと心が落ち着きました(笑)」とはにかむ。

終盤には、真木から「日本人を起用しようと思わなかったのはどうしてですか?」と質問が飛ぶ。パク・チャヌクは「この映画の主要キャラクターは、日本語と韓国語の両方を自由自在に操らなければならないんです。日本の方を起用した場合は韓国語を勉強してもらう必要がありますよね。全体を通すと韓国語のほうが分量が多いので、このようなキャスティングになりました」と真摯に答えた。さらに真木が「主演のあの役(秀子)はやってみたい! だいぶつらいでしょうけど、役者としてはやりがいのある役だと思います」と声を弾ませると、パク・チャヌクは「私は韓国だけで映画を撮ることは考えていないんです。いいストーリー、キャラクターがあれば日本で映画を撮ることも、日本の俳優さんをキャスティングすることもあり得ます」と展望を語った。

なおパク・チャヌクは、真木が出演した是枝裕和監督作「そして父になる」を鑑賞したそうで、同作での真木を「強靭さと優しさの両方を表現できて、深みのある美しさや生活感をにじませることもできる。相反するものを見事に演じられる立派な女優さん」と評する。その言葉を聞いた真木は、深く頭を下げながら「カムサハムニダ!」と韓国語で感謝を述べた。

最後に、真木は「無駄なシーンが1つもなくて、最後まであっという間に観てしまいました。誰が誰を愛しているのかなど、謎が多くてすごく楽しめると思います!」と太鼓判を押す。日本映画好きだというパク・チャヌクは「私は、成瀬巳喜男監督の作品に出演されているときの高峰秀子さんが世界のすべての作品の中で一番好きな人物。そういうことがありまして、今回劇中の女性の名前が秀子なんです」と明かし、「日本で上映していただけるのは私にとってとても意味があることです。この映画を観た女性の皆さんには、自分の楽しみや快楽を追い求めることをためらわないでほしい。男性の皆さんには女性に尽くしてあげなければと思ってほしいです」と話して舞台挨拶を締めくくった。

「お嬢さん」は3月3日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 新宿ほか全国でロードショー。

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