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「愚行録」は、貫井徳郎の同名小説をもとにした群像ミステリー。一家惨殺事件の真相を探る週刊誌記者・田中が、理想的な夫婦という世間のイメージとはかけ離れた被害者の実像を暴いていくさまを追う。
上映後に登壇した妻夫木は「楽しんでいただけましたか? って聞けるような題材じゃないんですけど、愚行を味わっていただけたんじゃないかなと思います」と挨拶。満島は「たくさんの人のいろんな細かい表情が見れて、すごく美しい作品だなと思いました」と感想を述べ、「監督と仕事をするのが初めてで、期待と不安があったので妻夫木さんに『不安もあるけど、なんか面白い感じがするからがんばります! 愛してるよ』ってメールをしたら『愛してるよ』って返事がきました」と明かす。
トゲのあるセリフが多いことについて質問された小出は「本人は優しくていい人間なので」と前置きし「普段言えないようなセリフで気持ちよかった。無邪気に嘘なくやるのがテーマでした」、臼田は「はっきり物を言うけど、1つの言葉以外にもたくさんの意味をはらんでいる。どのくらいの加減で出したらいいか、監督と確認しながらやっていきました」と返答。松本は自身が演じた夏原友季恵について「『夏原最低!』と言うのは私にとっては褒め言葉なんで、投げかけてください」とコメント。
満島は「光子をつかまないように光子につかまれないようにやっていた。“満島ひかりさんを消す”という作業は難しいなあと思いながら、生かしながら消えてくれないかなと」と役作りについて述懐。口に出すと胸が痛むようなセリフがあったと言い「平田さんが『ひかりちゃん、胸が痛いでしょ。僕もそういう役をやったことがあるからわかるよ。胸が痛むって本当にあるんだよね』と声をかけてくれてちょっと落ち着きました」とエピソードを披露した。
監督の石川は「キャストの皆さんに今まで見たことのない表情を出していただいたのが一番うれしい」と満足げな様子を見せる。続けて本作が第73回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門に正式出品されたことについて尋ねられると「ヴェネツィアは舞い上がっていて覚えていない。けど本当に満島さんの衣装がきれいで……」とコメントし、すかさず妻夫木が「お父さんみたい(笑)」とツッコミを入れる。
作品にちなみ、今年の“愚行”を挙げてほしいと振られると、妻夫木は「舞台が始まったんですけど、自分で差し入れしたビールのケースを自分の楽屋に入れちゃいました」と明かして笑いを誘う。最後に妻夫木は「人間というものの愚かさをまじまじと見つめさせられて、僕自身もお客さんもこの映画で得たものがあったらうれしいなと思います」とメッセージを伝え、イベントの幕を引いた。
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