遠藤周作の小説を原作とする
本作は、キリシタン弾圧が激化する17世紀の日本を舞台にしたヒューマンドラマ。師と仰ぐ神父フェレイラを探しに日本を訪れた宣教師ロドリゴとガルペが直面する苦難を描く。ロドリゴを
イベントには、遠藤の研究者である関西学院大学教授・細川正義氏と、遠藤周作学会会員であるノートルダム清心女子大学教授・山根道公氏も出席。キチジロー役を演じた窪塚は、スコセッシについて「本当に日本への敬意を持ってくれているなと思いました。ワンカットごとに『よかったよ!』というサインをくれる。太秦の職人さんたちの末端にまで敬意を払ってくれていたし、時代考証やセリフも含めてすごく丁寧に作ってくれていたのでうれしかったですね」と回想する。
キチジローの人物像について聞かれた窪塚は「原作の中では独白のないキャラクターなので、セリフと、ほかの誰かから見たキチジロー像を想像して役作りをしたんですけど、余白がすごく多いんです。自分とキチジローとの余白を何で埋めたら僕と彼がつながれるのかと思ったときに出てきたのが、“イノセント”というキーワードでした。善悪がわからないまま成長した人間なんだというふうに役を捉えました」と説明。そして「マーティンが、『本物のキチジローがそこにいた』と言ってくれてとてもうれしかった。最初から僕に委ねてくれていたんです」と述懐する。
また、ロドリゴ役のガーフィールドについては「寝ても覚めてもその役でいるというタイプの俳優さんなんです。撮影の後半は追い詰められたロドリゴそのもので、挨拶もできないし……」とコメント。「ただ、完成した映画を観たらその気迫が画に出ていて、感極まりました! 役に入り込みすぎて傍若無人な振る舞いが目立つこともありましたけど、映画を観たら許せましたね(笑)。そのすごさは作品を観てもらえればわかると思います」と、初共演を果たしたハリウッドスターの印象を語った。
最後に窪塚は、来場者に向かって「日本の役者さんたちも力強くてカッコよくて、泣きました……。本当に素晴らしくて、正直もう(俳優を)辞めてもいいかなという気持ちになってます。ぜひ劇場で観て“沈黙”してください! 嘘です(笑)」とジョークを飛ばし、イベントを締めくくった。
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関学に!!??
『沈黙』は当館の上映ではないけど、かっこよさは健在。
個人的に大好きな作品『ピンポン』は『神戸スポーツ映画祭にて』1/14公開
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