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東京国際映画祭クロージングに新海誠やゴジラが登壇、スコセッシからのメッセージも

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左から新海誠、妻夫木聡、高畑充希、山内章弘、ゴジラ。

左から新海誠、妻夫木聡、高畑充希、山内章弘、ゴジラ。

第29回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが、本日11月3日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催され、ARIGATO(ありがとう)賞やSAMURAI賞の授賞式が行われた。

「突出して日本映画界に貢献いただいている方々への感謝と今後のますますのご活躍を期待したい」という主催者の思いから2015年に設立されたARIGATO賞。今年度の受賞者である妻夫木聡高畑充希新海誠が順に登場し、最後にゴジラが長い尾を引きずりながら現れて会場を沸かせる。

2016年は「家族はつらいよ」「怒り」「ミュージアム」などに参加した妻夫木は、「俳優としての転機となった『ウォーターボーイズ』で、日本映画の泥臭さやみんなで作っているんだという一体感を感じました。それから映画に惚れて、今までやってきました。こういった賞をいただけるとは思ってもみなかったのですが、これを励みに、また一からスタートを切りたいと思います」とコメント。

コンペティション部門の出品作「アズミ・ハルコは行方不明」にも出演している高畑は、「ミュージカルでお芝居の世界に飛び込んだので、10年経って映画界でこんな賞をいただけるとは……さらにゴジラさんと一緒に壇上に立つなんて夢にも思っていませんでした」と話して笑いを起こす。そして「まだ映画に関われた数は少ないのですが、いい現場に恵まれているので、もっと映画のことを知っていきたい。これからも必死にがんばります。こちらこそありがとうございました!」と続けた。

君の名は。」が大ヒットした新海は「受賞理由のお言葉に『日本のアニメーション映画界の新星誕生』と書いていただいたのですが、僕自身は10年前からアニメーションを作り続けてきました。今回はよくも悪くも発見していただけたということだと思います。やりたいことは変わりません。今の観客が何を観たいのか、物語の負うべき役目はなんなのかを考えながら作品を作っていけたら」と語る。さらに、「この賞は実質『君の名は。』という映画にいただけたものだと思います。僕だけの力ではなく、本当に有能なスタッフや、神木隆之介くん、上白石萌音ちゃんといったキャスト、RADWIMPSの息を飲むような音楽があったからこそ、1000万人以上の方々に届いたのだと感じています」と関係者へ感謝を述べた。

そしてゴジラの代わりに、「シン・ゴジラ」プロデューサーの山内章弘がマイクを取る。「ゴジラは62年前に生まれまして、日本では『シン・ゴジラ』で12年ぶりに復活しました。今日11月3日は、初代『ゴジラ』が公開されたゴジラの日。そんな日にこの賞をいただけた不思議を噛み締めています」とスピーチした。

SAMURAI賞は、時代を切り開く作品を世界に発信し続けてきた映画人の功績をたたえるもの。今年度はマーティン・スコセッシ黒沢清の2名が選ばれた。

セレモニーへの参加が叶わなかったスコセッシは、ビデオメッセージで「敬愛する黒沢清監督に代わりに受け取っていただきます。彼の作品にはいつも感服しています」と挨拶し、「SAMURAI賞は生涯功労賞だと理解しています。一応申し上げますが、私も清もまだ人生は終わっていません」とジョークを飛ばす。遠藤周作の小説をもとにした新作「沈黙-サイレンス-」を紹介し、「私の人生が充実したのは日本というこの素晴らしい国を訪れ、文化に触れたからです。最後にもう一度お礼申し上げます」と締めくくった。

続いてステージに上がった黒沢は、スコセッシからのメッセージに感動し「彼のような自由自在な映画作家がいたからこそ、映画は今日まで発展してきた。僕自身のキャリアを比べるのはお恥ずかしいですが、8mmフィルム、Vシネマ、ホラー、サスペンス、家族の物語など、自分なりになんでもありな映画作りをしてきたつもりです。まだ人生は続いていきますが、これからも映画を作り続けていきます」と話した。

なお映画ナタリーでは、コンペティション部門ほか各部門の受賞結果も追ってレポートする。

※ARIGATOのOはマクロンを付けたラテン文字が正式表記

第29回東京国際映画祭クロージングセレモニー
各部門の受賞結果はこちらから

(c)2016 TIFF

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