マーティン・スコセッシ、74歳の誕生日にコメント到着「『沈黙』とともに成長した」

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本日11月17日は、マーティン・スコセッシの74歳の誕生日。それに合わせ、監督作「沈黙-サイレンス-」の公開を控えるスコセッシからコメントが到着した。

マーティン・スコセッシ

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「沈黙-サイレンス-」 Photo Credit Kerry Brown

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遠藤周作の小説を原作とする「沈黙-サイレンス-」は、17世紀の日本を舞台に、キリシタン弾圧によって棄教を迫られる若き司祭ロドリゴの苦難に満ちた闘いを描いた作品。アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也らが出演した。

「沈黙-サイレンス-」メイキングカットより、マーティン・スコセッシ(左)とアンドリュー・ガーフィールド(右)。Photo Credit Kerry Brown

「沈黙-サイレンス-」メイキングカットより、マーティン・スコセッシ(左)とアンドリュー・ガーフィールド(右)。Photo Credit Kerry Brown[拡大]

1988年に原作「沈黙」に出会ったというスコセッシ。「数年後から脚本の執筆が始まり、2006年にようやく終わりました。20年という歳月の間に、父になり、夫になり、フィルムの修復・保存活動などにも携わり、私自身もこの小説とともに成長を遂げたと思っています」と深い思い入れを明かす。

マーティン・スコセッシ

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さらに、過去に監督したドキュメンタリー「ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」と本作はある意味で同じ物語であると述べる。「ジョージ・ハリスンは物欲よりももっと精神的なものを知り、その中に自分を捧げようとした。現代社会は、このような考えに優しくありません。正しい考え方などわからないとも言えます。だからこそ私は、考えることを放棄すべきではない、逆にもっと深く追求しなければならないと思い、この映画を作ったのです」とその理由を説明する。

また本作の撮影を進めるうえでさまざまなロケ地を巡ったことを「キリスト教の巡礼のような体験」だったと述懐。「劇中の登場人物たちのように、“信じる”ことを試練だと感じるときもあります。信仰というものはただ享受するものではなく、自ら勝ち取らなければならないものなのです」と語った。

「沈黙-サイレンス-」は2017年1月21日より全国ロードショー。

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tAk @mifu75

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