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黒沢は冒頭で「タハールの来日も初、海外で撮った初めての映画で日本の観客にも初めて観てもらう、本日は初めて尽くし」と述べ、「日本でのキャリアは長いんですけど、新人監督に戻ったようなとても気持ちのよい緊張と幸運を感じています」と挨拶。
カナダ現地時間の9月11日に、第41回トロント国際映画祭でワールドプレミアが行われた本作。「ものすごく大きなホールで上映することができて、皆さん熱心に見ていた。誰1人として途中で出て行かなかったけど、隣に座っていたタハールだけ出て行った」と黒沢が暴露すると、「トイレに行きたかったんです」とラヒムが告白し笑いを誘う。
黒沢はラヒムを「彼の表現力はすごいものがあり、釘付けになる。映画を観ていると嫌でも彼に注目するし、一挙手一投足、表情すべてがこの物語を物語っている。日本でファンが急増するに違いない」と大絶賛。ジャンが思いを寄せるマリーを演じた
「僕のフィルモグラフィの中でも夢のような1本」と本作への満足感を表した黒沢は、演出について尋ねられ「最初は自分の意図が伝わるか不安があったが、映画に関する言語は世界共通だと感じた。僕の一言一言を集中して聞いて、全員が最大の力を発揮してくれた」と感動を伝える。黒沢の演出に関して「俳優たちに自由に演技をさせてくれるし、素晴らしい監督だと思う。監督は最初から最後まで常に上機嫌でとてもありがたかった」と語るラヒムの言葉を受けて、黒沢は「俳優の演技や美術など、さまざまな要素があわさって自分が作りたい画が100%で目の前に現れたら誰でも上機嫌になる」とさらにご満悦の様子を見せる。
最後に黒沢は「オーソドックスなラブストーリーとして満足してもらえると思う。タハールの表情の変化を目を皿のようにして見ていただければうれしい」とラヒムへの心酔ぶりが伝わる言葉でイベントを締めくくった。
「ダゲレオタイプの女」は、1839年に発明された写真撮影法を巡って起こる悲劇を描いたホラーラブストーリー。10月15日より全国で公開される。
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