「二重生活」門脇麦、長谷川博己への“尾行”に背徳感「のぞき見てハラハラした」

「二重生活」の公開直前試写会が、昨日6月17日に東京・早稲田大学戸山キャンパスで実施され、主演の門脇麦とコラムニストの辛酸なめ子が上映後にトークショーを行った。

本作は、人間の二面性をテーマにした心理サスペンス。主人公の大学院生・珠が、修士論文執筆のため見ず知らずの人間の尾行にのめり込み、人間とは何かを考え成長するさまを描く。門脇は「撮影と言えど、のぞき見している背徳感にハラハラしました」と明かし、尾行相手に扮した長谷川博己の名を挙げて「劇中の8割は長谷川さんの背中しか見てません（笑）。愛人と言い合ってるシーンは面白くてニヤニヤしちゃいました」と述懐。辛酸が「そういうとき、えげつない表情が自然と出ちゃいますよね」と共感すると、「ですよね」と門脇も同調していた。

また本作に出演し、門脇は「知っている人のあとはつけたくないと思った」と話す。「彼氏の携帯のぞくとか、絶対にいい情報ないじゃないですか？ 知っている人が見せてくれる面だけ知っていればいい。秘密は知らなくていい」と力を込めて続け、会場の学生たちを大きくうなずかせた。

電車に乗り、ときに高級レストランまで追い続ける珠の姿に、自身も尾行癖があるという辛酸は「お金に糸目を付けずに尾行するっていいですよね。自分はそんなのできないから、街で見つけて気になった人を観察しています」とうらやましそうにコメント。さらに珠の尾行ぶりを「最終的に論文にするため（人の秘密を知っても）誰にも教えないのは良心的。あと長谷川さんが演じたドS編集者のしゃべり方がやばかった。自分だったら絶対その場でSNSにアップすると思うから、珠はストイックにやってるなあと感心しました」と独自の切り口で絶賛して会場を沸かせた。

「二重生活」は、6月25日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。