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門脇麦が長谷川博己の秘密を握る、「二重生活」撮影現場をのぞき見

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「二重生活」のワンシーン。(c)2015 『二重生活』フィルムパートナーズ

「二重生活」のワンシーン。(c)2015 『二重生活』フィルムパートナーズ

小池真理子の同名小説を原作にした「二重生活」の制作が現在行われている。映画ナタリーではこのほど、撮影現場を取材し、同作で映画単独初主演を務めた門脇麦、監督の岸善幸にインタビューを行った。

「二重生活」は、テレビドラマの「ラジオ」や「開拓者たち」などで高い評価を受ける岸の劇場デビュー作。人間の二面性をテーマにした心理サスペンスで、関わるはずのない男性の秘密を知ってしまう哲学科の女子大学院生、白石珠を門脇が演じる。

クランクインから2週間ほど経過したこの日、ロケ地となったのは東京都内にあるカフェ。現場には、門脇と岸監督のほかに、珠に尾行される出版社勤務の石坂史郎役の長谷川博己の姿もある。開放感のあるガラス張りの店内は、エキストラやスタッフの緊張感に包まれていた。

当日撮影されたのは、尾行を続ける珠が、石坂と不倫相手の密会を目撃する重要なシーン。多くの作品で岸とタッグを組んできた夏海光造がカメラを担当し、あうんの呼吸で門脇や長谷川を捉えていく。ほとんどのシーンを長回しで撮影しているにもかかわらず、ミーティングやリハーサルがほとんど行われず、岸と出演者の間に信頼関係が築かれている様子がうかがえた。またエキストラの女性たちが石坂を演じる長谷川に見とれてしまい、「皆さん自然に振る舞ってください」とスタッフから促される一幕も。

インタビューで岸は、新聞広告を見てすぐに映画化権の獲得に動いたほど原作のテーマに惹かれたことを語る。門脇を主演に抜擢した理由を尋ねると「これまで監督を務めてきた作品の中でもセリフだけじゃなく、真理が感じられる目や表情を大切にしてきました。ほかの出演作を観て、門脇さんの瞳には僕が大切にしてきたものを感じたし、現場でもそれを捉えられていると思っています」と胸の内を明かした。

キャスティングが決定する前から岸の作品に関心があったという門脇は、「尾行と哲学という題材が扱われた異色の映画を、ドキュメンタリーを多く撮られてきた岸さんが担当したら面白いものができると考えました」とコメント。また役柄について聞くと「現場ではどのように振る舞えばいいか不安になることも多かったんですが、今は私がいろいろ考えても仕方がないと考えるようになりました。演技に雑味があるほうが好きですし、それがこの作品にとって自分のできる一番いい方法だと思っています」と真剣な面持ちで語った。

「二重生活」は2016年初夏の公開を予定している。

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