SKIPシティ映画祭2016ラインナップ決定、過去最多88カ国919作品から厳選36本

7月16日から24日にかけて埼玉・SKIPシティほかで開催される、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016の全上映プログラムが発表された。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、若手映像クリエイターを発掘し、映像産業の発展に寄与することを目的として2004年にスタート。13回目を迎える今年度のコンペティション部門には、過去最多となる世界88の国と地域から合計919作品がエントリー。映画祭期間中は長編、短編、アニメーション部門にて、厳選された計36作品が上映される。

オープニング作品は、熊谷まどかが初めてメガホンを取った長編「話す犬を、放す」。女優としてのキャリアに行き詰まった娘と、レビー小体型認知症を患い、かつての飼い犬の幻視に悩む母親が葛藤する姿を捉えた人間ドラマだ。田島令子とつみきみほが、母娘役でそれぞれ出演している。

長編部門には、海外9作品と国内3作品がノミネート。第21回ロサンゼルス映画祭のコンペティション部門でUSフィクション賞を受賞した福永壮志の「アウト・オブ・マイ・ハンド」や、第72回ヴェネツィア国際映画祭の批評家週間コンペティション部門で観客賞に輝いた「タンナ」など、すでに海外の映画祭での受賞歴がある注目の作品が集まった。

短編部門には、「渇き。」の高杉真宙が主演を務めた恋愛ドラマ「想影」や、映画撮影現場の舞台裏を高岡奏輔主演で描いた「FIVE PERCENT MAN」など12作品がノミネート。アニメーション部門には、YouTubeで注目を集めた「東京コスモ」のほか、水江未来や小野ハナなど国内のクリエイターが手がけた12作品が並ぶ。

また本年から始まる新企画の特別招待作品として、第66回ベルリン国際映画祭で撮影のリー・ビンビンが銀熊賞にあたる芸術貢献賞を獲得した「長江図」と、中国・ドイツ合作のラブコメディ「I PHONE YOU」が上映される。7月21日には「I PHONE YOU」の監督タン・ダン、7月23日には両作品の製作を担当したワン・ユーによる質疑応答が上映後に予定されている。そのほかには、2012年に他界した十八代目中村勘三郎によるシネマ歌舞伎「春興鏡獅子」や、細田守によるアニメーション「バケモノの子」、長井龍雪の「心が叫びたがってるんだ。」の上映も。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016の前売り券は、セブンチケット、チケットぴあほか、各プレイガイドほかで販売中。詳細は公式サイトにて確認しよう。