SKIPシティ映画祭が閉幕、長編グランプリはメキシコ発の人間ドラマ

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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016が7月24日に閉幕。各賞の表彰式が埼玉・SKIPシティ 映像ホールにて行われた。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016 表彰式の様子。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016 表彰式の様子。

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「朝日が昇るまで」 (c)2015 Pluto Films

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「見栄を張る」 (c)Akiyo Fujimura

「見栄を張る」 (c)Akiyo Fujimura[拡大]

若手映像クリエイターを発掘し、映像産業の発展に寄与することを目的として2004年にスタートした同映画祭。長編コンペティション部門の最優秀作品賞は、肥満のため引きこもるように暮らす男と義理の弟、友達のいない若者の友情を切り取ったメキシコ映画「朝日が昇るまで」が受賞した。監督のアレハンドロ・グスマン・アルバレスは「映画制作というのは、メキシコでも大変ですが、世界中どこでも、非常に困難なことだと思います。ですから今回グランプリをいただけたことは、これからも映画制作を続けていくエネルギーになると思います」と感謝を述べる。なお国内作品を対象に、今後の長編制作に可能性を感じる監督に与えられるSKIPシティアワードは「見栄を張る」の藤村明世が獲得。

「嘘をついて」 (c)YUJI MITSUHASHI

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短編コンペティション部門で最優秀作品賞に輝いたのは、悩みを抱えながら生きる3人の女性を映し出した「嘘をついて」。本作でメガホンを取った三ツ橋勇二は「スタッフ、キャストの皆さん、特に脚本の米内山陽子さんがいなければ、この映画は生まれなかったと思うので、本当に感謝しています。そして主演女優3人、田中千佳子、中村貴子、高橋恭子の輝きがこの映画のすべてだと思います」と挨拶した。

「こんぷれっくす×コンプレックス」 (c)PANPOKOPINA

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アニメーションコンペティション部門の最優秀作品賞は、大人に憧れる女子中学生の心の揺れ動きを表現した「こんぷれっくす×コンプレックス」に授けられた。監督のふくだみゆきは「単純にすごくすごくうれしい。この作品はお話や役者の演技を際立たせるため動きがとても地味です。アニメーションという分野で戦ったときにそれがどう映るのか不安でしたが、こんな素晴らしい賞をいただけてうれしく思っています」と喜びを語る。そのほかの受賞結果は下記の通り。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016 受賞結果

長編コンペティション部門

最優秀作品賞:アレハンドロ・グスマン・アルバレス「朝日が昇るまで」
監督賞:ベントレー・ディーン、マーティン・バトラー「タンナ」
脚本賞:オリヴィエ・ランジェ「アヒルからの贈り物」
SKIPシティアワード:藤村明世「見栄を張る」

短編コンペティション部門

最優秀作品賞:三ツ橋勇二「嘘をついて」
奨励賞:上田慎一郎「テイク8」、井上博貴「夕暮れの催眠教室」

アニメーションコンペティション部門

最優秀作品賞:ふくだみゆき「こんぷれっくす×コンプレックス」
奨励賞:円香「愛のかかと」、見里朝希「あたしだけをみて」

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スペイン語圏情報:瓜谷望 @urinozo

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