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批評家大賞アニメ部門で永井豪が最高賞に、功労賞・渡辺宙明を串田アキラが祝福

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第25回日本映画批評家大賞アニメ部門授賞式の様子。

第25回日本映画批評家大賞アニメ部門授賞式の様子。

第25回日本映画批評家大賞アニメ部門の授賞式が、本日5月25日に東京・東京芸術劇場にて開催された。

日本映画批評家大賞は、映画界を励ます目的のもと現役の映画批評家たちが選定する映画賞。授賞式では、まず新人声優賞の渕上舞と水瀬いのり、最優秀声優賞の中尾隆聖と小桜エツコらがスピーチを行った。

監督賞に選ばれた「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~」の橋本昌和が登壇すると、野原しんのすけもステージに登場。橋本が「高尚なものでは表現できないものをバカバカしさで癒していくのが『クレヨンしんちゃん』。こんな立派な賞をいただいてしまったということは、バカバカしさが足りなかったのかな(笑)」と話したあと、しんのすけが持参したカンペで「オラのアニメは25周年だぞ!」とアピールして笑いを誘った。

作品賞に選ばれたのは、細田守の「バケモノの子」。授賞式にはプロデューサーの齋藤優一郎が出席し、「細田監督は今、過去に例がないくらいものすごい情熱とスピード感で、子供と大人が楽しめる新しいアニメーション映画を制作しています」と報告した。

功労賞には、2015年より放送されたテレビシリーズ「ルパン三世」の総監督・友永和秀、「機動戦士Zガンダム」などのプロデューサーであるサンライズの内田健二、「秘密戦隊ゴレンジャー」をはじめ多くの特撮ドラマやアニメの音楽を担当した渡辺宙明が選出された。「ルパン三世/カリオストロの城」のカーチェイスシーンの原画を担当したことでも知られる友永は、ルパン三世の絵のライブドローイングを披露。また2015年に卆寿を迎えた渡辺の授賞の際には、歌手の串田アキラが祝福に駆け付けた。串田は、渡辺が手がけた「宇宙刑事ギャバン」「宇宙刑事シャリバン」などの「宇宙刑事メドレー」を歌唱。彼のパフォーマンスに、渡辺も笑顔でリズムを取った。

最後に、“日本映画を支え日本映画の栄光のために尽力した人物”へ贈られる最高賞にあたるダイヤモンド大賞に選ばれた永井豪が登場。「アニメーションに関わって45年。マンガの仕事を始めて来年で50周年になります。当時はマンガ連載とアニメ放映をほぼ同時にやろうという形で両方に関わっていたので、毎日死ぬような思いをしていました。これだけ労働している人間はいないんじゃないかと(笑)。マンガもアニメーションも大好きで、自分の作品以外も観ます。そんな自分がようやく認められたのかなというふうに思います」と感慨深げに話した。

永井と選考委員の後藤広喜とのトークコーナーでは、「マジンガーZ」や「デビルマン」連載当時の思い出話に。当時「ハレンチ学園」のイメージが強く、どちらの企画も一度は編集部に反対されたとのこと。特に「デビルマン」に関して、永井は「マネージャーが断られてすごすごと帰ってきたので、1人で編集部に乗り込んで直談判して連載にこぎつけた」と裏話を明かす。また「締め切りを落としたのは、高熱で倒れたときの1回だけ。それ以外は一切ないです」という永井の仕事ぶりが語られると、会場中から感心の声が上がった。

第25回日本映画批評家大賞アニメ部門の受賞結果は以下の通り。なお実写部門の授賞式は明日5月26日に開催される。

第25回日本映画批評家大賞アニメ部門 受賞結果

新人声優賞

渕上舞「ガールズ&パンツァー 劇場版」
水瀬いのり「心が叫びたがってるんだ。」

最優秀声優賞

小桜エツコ「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」
中尾隆聖「ドラゴンボールZ 復活の『F』」

サンクチュアリ作品賞

「ガールズ&パンツァー 劇場版」

ファミリー作品賞

「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」

監督賞

橋本昌和「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~」

作品賞

「バケモノの子」

功労賞

友永和秀
内田健二
渡辺宙明

ダイヤモンド大賞

永井豪

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