第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した映画「
本作は4つの異なる時代を生きる4人の少女たちが、北ドイツの農場でそれぞれ体験する不可解な出来事を描いた怪奇譚。1910年代のアルマは、自分と同じ名を持つ幼くして死んだ少女の気配を感じ取る。1940年代の戦争の傷跡が残る中、エリカは片脚を失った叔父への抑えきれない欲望に気付く。1980年代のアンゲリカは、常に肌にまとわりつく“何か”の視線におびえていた。そして現代に生きるレンカは家族との移住後、自らの存在が消えてしまいそうな孤独感に侵されていく。
映像には、姉妹たちが家の使用人ベルタにいたずらを仕掛けるシーンを収録。ベルタは靴を履いた瞬間に足がつっかえ、そのまま勢いよく床へ倒れ込む。物陰から様子をうかがい笑っていた姉妹たちだが、やがてベルタが微動だにしないことに気が付き、場の空気が一変する。映像は、壁の隙間から姉妹たちをのぞくような視点で撮影された。この表現は、監督の
インスピレーション源となったのは、記憶・存在・消失をテーマに、自身の身体を被写体とした幻想的なセルフポートレートで知られる写真家フランチェスカ・ウッドマン。シリンスキは「彼女の写真には、透明にきらめく幽体のような像が現れ、漂い、飛翔するようなムードがあります。その感覚にずっと魅了されてきました」とコメントし、本作の技術面に関して「最終的に、カメラそのものが登場人物たちの身体の一部のように感じられる瞬間に到達できたと思います」と伝えている。
「落下音」は4月3日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
映画「落下音」本編映像
マーシャ・シリンスキの映画作品
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映画ナタリー @eiga_natalie
姉妹の危険ないたずらを見つめる視線…カンヌで審査員賞に輝いた「落下音」本編映像(コメントあり)
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