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角川映画の40周年を記念して製作されたこの映画は、1981年に相米慎二が監督を務めた「セーラー服と機関銃」の続編。前作で薬師丸ひろ子が演じた女子高生組長・星泉に、橋本が扮している。
年上の俳優に囲まれて初主演を果たした橋本は、「一番驚いたのは、武田さんが50歳も年上だということ」と話し観客を驚かせる。また本作で初めてヤクザ役に挑んだ長谷川は、「自由になんでもできるので、すごく楽しかったですね。堅苦しい役ばかりが続いていたものですから、ああやって暴力と罵声でなんでもやっていけるのはいいなと(笑)」とコメント。さらにうまくいったアクションシーンがカットになったと愚痴をこぼし、共演者たちを笑わせた。
高崎での撮影へ、大野と宇野が車で一緒に来ていたことが明かされると、宇野は「僕は嫌だったんですけどね」と、大野は「僕も役作りのために一緒にいただけです」となぜか照れ隠し。しかし撮影後も居酒屋やホテルの風呂へ一緒に行っていたと話し、仲の良さをアピールした。また橋本が現場の全員から“組長”と呼ばれていたことに関して、宇野は「最初は橋本さんを支えたいと思っていたんですけど、しっかりされているので、だんだんと『怒られないように……』という感じになっていました」と暴露して笑いを起こした。
泉率いる目高組の若頭・土井を演じた武田は、「自分も20歳年上の高倉健さんの主演作で映画デビューした。そのときにすごく気を使ってもらったので、その恩返しとして環奈さんに伝えていかないと、健さんに申し訳ないなと」と自らの経験を踏まえて語る。泉が機関銃を撃ち放ち「カ・イ・カ・ン」と言うシーンの撮影では、機関銃の大きな音に耐えたあとにムーディな発声をする難しさを感じ取り、あえて「監督の言ってることなんて全部忘れてやればいいんじゃないの?」とアドバイスしたとのこと。それを受け橋本は「頭で考えてやってしまっていたので、武田さんに『好きにやっていいんだよ』って言っていただいたおかげで、リラックスしてまっすぐに演じることができた」と感謝を述べた。
ここで、本日2月3日は橋本の17歳の誕生日であることから、大野と宇野によってステージへケーキが運び込まれた。機関銃をモチーフにしたデコレーションを見て驚く橋本に、大野は「ケーキ屋を脅して作らせました!」とジョークを飛ばす。観客からも「組長、お誕生日おめでとう!」という声援を受けた橋本は、17歳を迎えた抱負を「この映画をきっかけに、芯のある、いろんな役ができる女優さんになりたい。主題歌も歌わせてもらっているので、演技の方も歌の方もがんばっていきたい」と語った。さらに武田は、橋本のファンが持っていた「環」と書かれたうちわを拝借して、その漢字に隠された意味を解説。「衣装を着て、願い事を秘め、自分を見ている目を意識して、王への道を歩きなさい」と橋本へエールを送った。
イベントの終盤には橋本から、一緒に映画を作り上げた登壇者1人ひとりへ丁寧にお礼の言葉が。さらに「ほかにも感謝を伝えたい人たちがいます。それは私の両親、家族です。陰ながら応援してくれて、支えてくれてありがとう」と、福岡からこの会場にも駆けつけていた家族への思いを打ち明ける。最後に、これから作品を鑑賞する観客へ向けて「私の人生でただ1つの初主演映画です。今日、ここが私たちの夢の幕開けとなります。最後まで映画を楽しんでいってください」と挨拶して締めくくった。
「セーラー服と機関銃 -卒業-」は3月5日より全国ロードショー。
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