劇場アニメーション「
STUDIO4°Cがアニメーション制作を担った同作は、船舶を製造する会社で働くステファンと、人魚姫チャオの恋の行方を描くラブストーリー。鈴鹿がステファン、山田がチャオに声を当てた。またシシドが地上での生活に不慣れなチャオをサポートするお姉さん・マイベイ、梅原がステファンの心優しき友人ロベルタ、太田が人間と人魚の歴史を追う新米記者ジュノーに息を吹き込んでいる。
まずMCから「推しキャラは?」と問われた鈴鹿は「いいキャラしていると思ったのはジュノーです。コーヒーをこぼしているシーンもありましたよね(笑)。まっすぐな感じが愛おしいなと思いながら観ていました」と回答して太田を喜ばせる。続けて「まだ“2度目まして”なんですが、太田さんご本人と重なる感じがあります。僕のことを『央士』って呼んでくれるんですが、僕からは『太田さん』と(笑)。同い歳ですが会話は敬語なので『央士、最近は元気ですか?』という感じで話しかけてくれます」とほほえみながら語った。
マイベイを推しに挙げた山田は「チャオを見守る雰囲気が素敵だなと思っています」と話し、対するシシドは「私自身はあんなに包容力はないんですが、声でそう感じていただけたならうれしいです」と笑って応え「私の推しは猫です。カーチェイスのシーンでボンネットに猫が乗っているんですが、何も動じずにリラックスしている姿にグッときて」とコメントする。青木は実家で飼っていた猫がモデルになっていることを説明して「ゴロゴロしていて、愛嬌のある太った猫でした。可能な限り、手がける作品には登場させるようにしているんです」と述べ、「チャオとステファンは主役なので描くパーセンテージは大きいですが、どのキャラクターも主役に負けないと思いながらデザインしています」と思い入れを口にする。
また梅原はステファンの上司・シー社長を選び「掌返しをしたりと人間くさいですよね。それとシー社長に限りませんが、いろんな頭身のキャラクターが違和感なく作品内で成立していることがすごいなと感じました」と述べ、太田は「マイベイは自分の周りにこういう人がいてほしいなと思わせるキャラクター。相談にも乗ってくれそうだし、頼り甲斐があって」と答えた。
「一押しのシーンは?」という質問には太田、シシド、山田が、水の描写がある場面をピックアップ。梅原が「チャオとステファンがすれ違ってしまうシーンでの、ステファンのセリフがすごく好きなんです。底から感情が湧き上がってくるようなお芝居がリアルで印象的でした」とたたえると、鈴鹿は「恐縮です。汗かいちゃう……」と謙遜。そして鈴鹿は「あのシーンは感情を優先して演技しました。ステファンはチャオを傷付けたいわけではなく、でもごちゃごちゃした感情から出て来る言葉で」と話しながら「……今すごい照れちゃったや」と恥ずかしそうに笑った。山田は“その後のチャオとステファン”に言及し「(時間が経って)少し大人になっていることもあり、声については監督と試行錯誤しながらやりました」と振り返る。
鈴鹿は劇中の曲に触れ「飛行艇から流れてくる歌は僕が歌っているんです。僕は人生の中で歌うことを避けてきたんですが『(今回の作品で)歌うよ』とマネージャーさんに言われて『そうですか』と。間奏を含めて40秒くらいだったので、ボイストレーニングの先生のところに行って練習しました。それで現場で録り終わったら『フルもお願いします』と伝えられまして(笑)。まったく練習していないまま続きを歌いました。皆さん『いい感じです』と言ってくださったんですが、自分としては『お母さん助けて』と思いながらやっていました」と告白しつつ、「サウンドトラックにフルバージョンが入っているので、気が向いたら聴いてみてください」と控えめにアピールして会場を和ませた。
「ChaO」はアヌシー国際アニメーション映画祭2025の長編コンペティション部門で、最高賞に次ぐ審査員賞を受賞している。改めて感想を尋ねられた青木が「今作で受賞できたことは非常に驚きですし、光栄に思います。うれしかったですね」と素直な喜びを伝える一幕も。なおイベント後半には、本作のキャッチコピー「世界はラブとミラクルでできている」にちなんだフリップトークも展開した。
「ChaO」は全国で上映中。
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