西島秀俊がビートたけしをのぞき見る、ウェイン・ワン新作「女が眠る時」製作発表

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「スモーク」で知られるウェイン・ワンの監督作「女が眠る時」の製作発表記者会見が7月11日に東京・スパイラルホールにて行われ、ワンと主要キャストのビートたけし西島秀俊忽那汐里小山田サユリが出席した。

「女が眠る時」製作発表会見の様子。左からウェイン・ワン、忽那汐里、ビートたけし、西島秀俊、小山田サユリ。

「女が眠る時」製作発表会見の様子。左からウェイン・ワン、忽那汐里、ビートたけし、西島秀俊、小山田サユリ。

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ウェイン・ワン

ウェイン・ワン

本作はスペイン人作家ハヴィア・マリアスの短編小説「While the Women Are Sleeping(原題)」を映画化したもの。郊外のリゾートホテルを舞台に、自分の才能に限界を感じた作家の男が謎めいた男と若く美しい女のカップルに出会い、彼らの生活をのぞき見るさまをサスペンスタッチで描く。主要キャストのほかにリリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子の出演が明らかになった。

ビートたけし

ビートたけし

会見の冒頭では、この日クランクアップを迎えたばかりの本作のメイキングを上映。この映像には静岡県・賀茂郡近郊と東京にて行われた撮影の最中に、ワンと俳優が役について何度も話しあう場面が切り取られている。そのほかワンが「シリアスでありながらもコメディと皮肉の要素が混じっている」と作品について語る様子や、それを横で聞いていたたけしが「ところで、僕のベッドシーンはないのでしょうか?」とおどける姿などが収められていた。

西島秀俊

西島秀俊

続いて質疑応答へ。ワンは「中国、アメリカ以外の文化、国、場所の中で新たな発見をしたかった」と、日本で映画を製作した理由を明かす。そして本作について「中年男が美しい女性の眠っているところを毎晩ビデオで撮り続けるという執着を描いた話なのですが、そこにはとても純粋なものが凝縮されていると思うのです。男は彼女が10歳の時からそれを続けていて、いつか成長した彼女が自分を捨てるだろうということに薄々感づいているのです。そういう意味ではヤクザ映画的な純愛だと言ってもいいでしょう。“裏切り”がテーマです」と語った。

ミステリアスな男、佐原を演じるたけしは、崔洋一の「血と骨」以来12年ぶりに自作映画以外で主演を務める。たけしは「私はただ怠けている、変質者の役です」と今回の役柄を説明し、「ウェイン監督の映画に参加できることがうれしいし、その前に撮ったのが『龍三と七人の子分たち』というコッテコテのお笑いものだったので、浅草の花やしきからものすごい現代美術館に移ったような感覚ですから。喜んでやりました」と飄々と述べた。

忽那汐里

忽那汐里

作家の健二に扮する西島は「刺激的で、気の休まることはなかったけれど充実していました。現場では監督がたけしさんにシーンに関する相談をしていて。どんどんアイデアが生まれて膨らんでいくのを目の当たりにできたのは、僕の俳優人生において大きな財産になると思います」と、感慨深げな面持ちで撮影を振り返る。

小山田サユリ

小山田サユリ

佐原の寵愛を受ける女性、美樹役の忽那は「監督からは『女優にはあまり会うつもりはなくて、見た目重視でモデルなどから探している』と聞いていたので、私は今回の撮影が決まったときは心からうれしかったです」と喜びをあらわに。

左からビートたけし、西島秀俊。たけしに「高いサバ缶」とキャッチコピーをつけられ、笑う西島。

左からビートたけし、西島秀俊。たけしに「高いサバ缶」とキャッチコピーをつけられ、笑う西島。

健二を献身的に支える妻、綾役の小山田は「ウェイン監督とロサンゼルスでお会いした時に、別れ際に『じゃあ日本でね』と言われて。私は半信半疑だったのですが、『そう願っています』と返して別れました。その夜は眠れず……。次の日に正式なオファーをいただいたときはすごくうれしくて、うれしくて……」と時折言葉を詰まらせながら、当時の心境を語った。

さらに「西島の演技にキャッチコピーをつけるとしたら?」と質問が飛ぶと、たけしは「高いサバ缶っていうのはどうですか? 開けてみて、食ってみるとうまいなあ!っていう」と答え、会場を笑わせる。そんなたけしを西島が「現場で僕の目線の先でも絶対に手を抜かず演技をしていて、映画への愛と情熱が伝わってきました。こんなことばかり言っていますけど、現場では非常に真摯で誠実な方でした」と褒めると、たけしは照れくさそうな顔で「ロケ弁がまずかった」と、撮影現場でのエピソードを明かした。

「女が眠る時」は2016年の公開を予定している。

※記事初出時、映画公式サイトへのリンクに誤りがありました。お詫びして訂正します。

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