本日7月9日、日本・トルコ合作映画「
「海難1890」は、125年前に和歌山・串本町樫野崎沖で起きた「トルコ軍艦エルトゥールル号海難事故」と、その95年後の「イラン・テヘラン在留邦人救出事件」からなる2つのエピソードで構成されたヒューマンドラマ。エルトゥールル号編では、事故に遭ったトルコ兵たちの手当てを地元の村民たちとともに行う医師・田村役で内野が主演。夏川はエルトゥールル号編、宅間と永島はテヘラン救出編に出演し、忽那とエジェは両方のエピソードに1人2役で出演している。
登壇者たちは、約1/17サイズのエルトゥールル号のミニチュアをバックに登場。内野は田村役について「歴史上の出来事というのは、誇張や嘘を少なからず含みがちです。もしかしたらエルトゥールル号の事故にも同じことが言えるのかもしれません。ですが資料を読みあさるうちに、目の前で苦しむ人を助けたいという思いだけは確実にそこに存在していたのではないかと感じ、そういった部分を役に投影していきました」と話す。
エジェは「昨今、僕たちは人々が戦う映画ばかりを観ている気がします。そして、そのような暴力的な映画が利益を出しています。でもこの『海難1890』は友好と平和を描いていて、トルコと日本だけでなく世界にメッセージを送ることのできる作品です。日本の皆さまにお礼を申し上げたい。この映画に関われたことをうれしく思います。アリガトウゴザイマス」と、最後は日本語で挨拶。
忽那は「私はエルトゥールル号のことを知らなかったんですが、トルコでは本当に思い入れの深い方が多いんです。イスタンブールでも、街を歩いていたら日本人と気付かれて温かい言葉をいただきました。日本の方にもこの事故のことを知ってもらえたらと思って、撮影に臨みました」と語る。
和歌山・串本町に作られたセットでの撮影に話題が及ぶと、「トルコのキャストの方々が、みんなずぶ濡れになってガタガタ震えながら待機してるんです。でも『大丈夫か』と声をかけたら『Nice to meet you.』と返されて」というほほえましいエピソードを披露する内野。「串本町の人たちには大歓迎されて、獲れたての魚を振る舞ってもらったりしました。この人たちの先祖なら、(負傷したトルコ兵たちを)『助けるよね』と思いました」と続ける。一方エジェは、「忘れられらない思い出になったことが1つあります。泊まっていたホテルで、日本の方がトルコの伝統的な服装に身を包んで、トルコ音楽を流して、トルコ舞踊を披露してくれたんです」と、うれしいサプライズで歓迎を受けたことを満面の笑みを浮かべながら明かした。
「海難1890」は、12月5日より全国ロードショー。
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