黒沢清、山下敦弘らが認めた才能、安川有果のデビュー作「Dressing Up」予告編

「激写！カジレナ熱愛中！」の安川有果がメガホンを取った長編第1作「Dressing Up」のチラシビジュアルが解禁され、予告編映像がYouTubeにて公開された。

2005年に大阪市が立ち上げたCO2（シネアスト・オーガニゼーション・大阪）の企画募集において、選考委員であった黒沢清、山下敦弘らの選出を受け制作された同作。母親の過去を探る少女を追った青春映画で、自分の未来を想像することができない女子中学生、桜井育美を「堀川中立売」の祷キララ、彼女に他界した妻の秘密を隠している父親を「楽隊のうさぎ」などで監督としても活動する鈴木卓爾が演じる。また三宅唱が監督を務めた「Playback」の四宮秀俊が撮影を担当し、「灰色の烏」でメガホンを取った清水艶が助監督を務めるなど、気鋭の若手が集結した作品となっている。

今回解禁されたチラシのイラストやロゴはマンガ家、小林エリカが担当。予告編には、祷が所在なさげに教室や街中に佇む様子や、「お母さんはどんな人だったんだろう？」「わたしはどんな大人になるんだろう？」という彼女のモノローグなどが収められている。また映像の後半には「1つ目標ができました。」というコピーとともに「すべてをバラバラにすることです」と語る祷の姿が映され、暴力的なシーンと言葉が連鎖していく。

「Dressing Up」は8月中旬より東京のシアター・イメージフォーラムにて公開される。