グザヴィエ・ドラン、カンヌで審査員を務めた後フランスに残って新作を撮影

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昨年のカンヌ国際映画祭で「Mommy/マミー」をコンペティション部門に出品し、審査員特別賞を受賞したグザヴィエ・ドラン。今年はコンペティション部門の審査員に史上最年少で抜擢され、映画祭終了後にフランスで新作「It's Only The End of The World(原題)」を撮影することが発表された。

第68回カンヌ国際映画祭の審査員を務めるグザヴィエ・ドラン。(写真提供:Briquet-Hahn / ABACA / Newscom / ゼータ イメージ)

第68回カンヌ国際映画祭の審査員を務めるグザヴィエ・ドラン。(写真提供:Briquet-Hahn / ABACA / Newscom / ゼータ イメージ)

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「It's Only The End of The World(原題)」は、自分の死期を家族に告げる作家が主人公の物語。フランスの劇作家ジャン=リュック・ラガルスの戯曲「まさに世界の終わり」を原作にしている。これが6本目の監督作となるドランのもとに、マリオン・コティヤールレア・セドゥギャスパー・ウリエルヴァンサン・カッセルナタリー・バイら、フランス語圏のスター俳優がそろう。

ドランは、「素晴らしいキャストがそろい興奮している。これほど演技派の俳優たちとコラボレーションできると考えただけで、僕の中に理屈抜きの激しいパッションが湧いてくるんだ。ずば抜けて才能のある俳優たちと同じ場所に立って、命を懸けて、いい作品を作るつもりだ」と所信を述べた。

現地時間5月24日まで開催中のカンヌ国際映画祭が終了した後、ドランはそのままフランスに滞在し撮影に入る。日本ではドランのデビュー作「マイ・マザー」をはじめ、「胸騒ぎの恋人」「Mommy/マミー」を手がけたピクチャーズデプトが配給し、2016年の公開を予定している。

グザヴィエ・ドラン コメント

「It's Only The End of The World(原題)」の企画立ち上げに心からワクワクしている。特に素晴らしいキャストがそろい興奮している。撮影現場で彼らと一緒に芝居を作っていくことは、現時点での僕の最大の優先事項であり、またこれほど演技派の俳優たちとコラボレーションできると考えただけで、僕の中に理屈抜きの激しいパッションが湧いてくるんだ。僕自身も俳優であり監督でもあるので、彼らと一緒になって、または彼らを鏡の反対側から眺めつつ一緒に演技していくような演出になるだろう。これだけの俳優が一堂にそろう現場は、理解を超えた状況だ。それでも僕は、ずば抜けた才能を持つこの5人の俳優たちと同じ場所に立って、命を懸けて、いい作品を作るつもりだ。

何年も前に、アンヌ・ドルヴァル(「Mommy/マミー」主演女優)から、このジャン=リュック・ラガルスの戯曲を教えてもらった。ただ当時の僕には少し荷が重い素材だと感じた。だから、そのときはいつかチャレンジしたいと思って引き出しにしまっておいたんだ。「The Death and Life of John F. Donovan(原題)」の企画は本当に楽しみにしているけど、クランクインが少し延期になった。その間何もしないよりは、エンジンをふかし続けていたい。何より本作は「Mommy/マミー」から「John F. Donovan」へ向けての橋渡しとなる企画として、僕をさらに成長させてくれるだろう。戯曲の映画化は「トム・アット・ザ・ファーム」に続いて2本目だが、正直なところ戯曲や小説を脚本化するのは、僕にとっては王道とも言えるんだ。脚色は得意とするところだし、小説や戯曲のほうから僕に挑んでくるようなものだから。他人が描いた世界を自分の世界へ翻訳する作業、他人の世界をスクリーンへ投影する作業は、おそれ多い行為だと認識している。責任重大だ。そして僕にとってリスクでもある。それらすべてのことが、僕の想像力を掻き立ててやまないんだ。

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