「ゴジラxコング 新たなる帝国」をもっと楽しむ!ゴジラ×コング×ナタリー 第1回 [バックナンバー]
祝・10周年!「ゴジラxコング 新たなる帝国」へと連なる「モンスター・ヴァース」4作を振り返る
日米スターが激突!新作ではその先へ
2024年4月17日 13:30 6
「モンスター・ヴァース」シリーズ第5作となる映画「
改めて説明すると、「モンスター・ヴァース」シリーズとは2014年に公開された「
このコラムでは「モンスター・ヴァース」の過去4作品について、ゴジラファンとして知られるミュージシャンの
文
\特設サイト「ゴジラナタリー」公開中/
「ゴジラxコング 新たなる帝国」をもっと楽しめる特集・ニュース・コラムを順次配信
GODZILLA ゴジラ
日本での「ゴジラ」シリーズが途切れてから10年、ゴジラ60周年を迎えた2014年にレジェンダリー・ピクチャーズの製作でゴジラをリブートした新たな作品が公開された。
「GODZILLA ゴジラ」の冒頭シーンは最高だ。古代から伝わる神話や伝説の怪物のカットバックに、資料映像のような巨大生物・ゴジラの記録が混ざるオープニングは、数ある怪獣映画でも屈指のカッコ良さだと思う。従来のシリーズでは、ビキニ環礁の水爆実験の影響でゴジラが生まれたというのが定石だったが、「モンスター・ヴァース」では米ソによる水爆実験はゴジラへの攻撃だった……という衝撃のレトリックが展開され、「核の十字架から解き放たれた生態系の頂点を極める古代生物」という独自路線で新たな「ゴジラ」シリーズの始まりを告げた。
怪獣映画では、視聴者が初めて怪獣の全貌を目の当たりにするシーンがとにかく重要だが、その点でも 「GODZILLA ゴジラ」は100点をつけたい。物語の前半はゴジラの存在を匂わせつつも、ムートー(MUTO)と呼ばれるもう1体の怪獣の方にドラマを集中させているのも巧みな造りで、次第に怪獣たちの脅威が明らかになっていく流れは、「
映画「GODZILLA ゴジラ」予告3
キングコング:髑髏島の巨神
「モンスター・ヴァース」の第2作は、ゴジラと並ぶもう1体の主人公・コングの物語。時代は遡って1973年、絶海の孤島・髑髏島に踏み入った調査団が巨大生物が支配する未知の生態系に遭遇する。70年代ロックが鳴り響く中、「キングコング」シリーズはもちろん、「地獄の黙示録」「ジュラシック・パーク」「食人族」のようなジャングル映画を全部ぶち込んだ「ジャングル鍋」を召し上がれ。序盤で、暴風雨を抜け島へ突入したヘリ部隊がコングの熱烈な「大歓迎」を受けるシーンはとにかくアメイジング! 圧倒的暴力の嵐に呆然としてしまう。島にはコングの他にも、竹のような脚で獲物を串刺しにするバンブー・スパイダーや、コングの両親すら餌食にした悪魔のような巨大爬虫類スカル・クローラーなどなど愉快な仲間たちがいっぱい。そんなスリリングな髑髏島ライフの中で最もイカれてるのは、コングに真っ向勝負を挑む狂気に取り憑かれた軍人(
映画「キングコング:髑髏島の巨神」特別予告編
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
怪獣界の王は、ゴジラとコングだけではない。もう1体の帝王、キングギドラの降臨である。「
坂野義光氏は、1971年に監督した「
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」【予告3(日本語吹替ver.)】
ゴジラvsコング
おそらく「モンスター・ヴァース」は、このマッチメイクを実現することを一つの目標にして進んできたはずだ。そして、ついにその日がやって来た。日本を代表する怪獣王・ゴジラと、アメリカが産んだ怪獣キャラクターの元祖・コングのタイマン勝負である。1962年の東宝映画「
今作が、「モンスター・ヴァース」が想定していた1つの到達点であることは間違いないだろう。第1部完!! では、ここからの「モンスター・ヴァース」はどこへ向かうのか。今作と同じく
映画「ゴジラvsコング」吹替版 予告編
映画「ゴジラxコング 新たなる帝国」
4月26日に公開される、ゴジラ70周年と「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年を記念した作品。ゴジラとコングが共闘し、新たな脅威と対峙するさまが描かれる。「ゴジラvsコング」のアダム・ウィンガードが監督を務め、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ダン・スティーヴンスらが出演した。
タカハシヒョウリ プロフィール
ミュージシャン・作家。4人組ロックバンド・オワリカラのボーカル・ギター、ソロ、楽曲提供、プロデュースなど様々なスタイルで活動する。また、様々なカルチャーへの深い偏愛と造詣から、コラム執筆、番組出演など多数。自身の「特撮愛」が高じて、特撮音楽をバンドサウンドで表現する「科楽特奏隊」を仲間たちと結成。ミュージックビデオではウルトラセブンと共演し、テレビ東京の「おはスタ」にも出演した。2024年の寄稿書籍に「ガメラ監督日記 完全版」(小学館クリエイティブ)、「ガンヘッドコンプリーション」(ホビージャパン)がある。
タカハシヒョウリ 公式サイト
タカハシヒョウリ/高橋表裏 (@TakahashiHyouri) | X
バックナンバー
関連記事
アダム・ウィンガードのほかの記事
リンク
関連商品
Yoshi-REX🦖 @Yoshi_AMT_REX
祝・10周年!「ゴジラxコング 新たなる帝国」へと連なる「モンスター・ヴァース」4作を振り返る https://t.co/Y72dqG2euW