「島本先生から持ち込みの電話です」「どういうこと?」
島本が少年サンデー編集部に持ち込みの電話をしたところから始まった「ヴァンパイドル滾」。持ち込みをしたことについて、島本は「サンデーでいつかもう一回連載をやりたいと常々思っていたんですけど、『
その後も公開収録内では、島本から「
連載決定に向けて、ネームが通るまでの振り返りトークが繰り広げられていく中、ふと「長い時間話したけど、何分経ったの?」と気付いた島本に、大塚氏からは「まだ(トークの中で)連載が始まってないんですけど、プレゼントコーナーがあるので……」と、トークコーナーのタイムリミットが告げられ、島本は「ああもう終わりだー!!」と絶叫。島本がイラストを執筆したプレゼントコーナーを終えると、大塚氏は「楽しい時間はあっという間でして……」と締めの挨拶に入り、島本は「終わったの!? まだ連載始まってないのに!?」と改めて確認する。「もっと作画のときの苦労みたいなお話を聞けるかと思ったのですが……」と残念そうな大塚氏に「聞いてー!!」と訴えた。なお公開収録の様子は、10月22日と29日にPodcastで配信予定となっている。詳しいトークの内容は配信をチェックしよう。
歴代担当編集者から青山剛昌への質問
連載作家陣のトークショーとして最後に登壇したのは「名探偵コナン」の
青山剛昌の最近のお気に入りキャラクターは?
「最近カッコいい、かわいいと思ったキャラクターは?」という質問には「『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』の主人公が、笑っちゃうくらいカッコよかった。あとは最近『スーパーマン』の新しい映画を観たんですけど、それに出てくる犬のクリプトがかわいい。スーパーマンのお腹にクリプトが乗っていたときに『かわいいー』と思った」と、にこにこと微笑む。編集者から見ても、最近のアニメやドラマをたくさん視聴しているという青山。アニメやドラマは原稿の下書きをしているときに観ていることが多いと言い、「最近は『着せ恋』(『その着せ替え人形は恋をする』)の海夢ちゃん、『小市民シリーズ』の小佐内ゆきちゃんもかわいいですね。『瑠璃の宝石』も面白い。凪先生がかわいい」とお気に入りのキャラクターを挙げていく。
続けて「少年サンデー作品でお気に入りのキャラクターは?」という質問が投げかけられると「最近では『葬送のフリーレン』のフリーレン。アニメの第2期ももうすぐ始まりますけど、全部観てますよ。『フリーレン』はセリフがカッコいい。あとは『百瀬アキラの初恋破綻中。』のアキラちゃんがかわいいですね」と答えた。
あだち充、高橋留美子から色紙をもらった際の裏話
「サンデー文化祭」にまつわるトークコーナーでは、会場内でも展示されていた連載開始前に描かれたコナンの初期設定画、第1話のロゴ、単行本の表紙のデザインについて、青山自らの口から語られていく。青山の“お宝品”として展示されていた
ネームに悩む青山剛昌に、島本和彦「俺は敵だぞ?」
またトークの流れで、以前の小学館ビルに併設されていたカフェの話になると、青山は「打ち合わせとかでも使っていました。『4番サード』を描いている頃に、全然ネームが通らなくて。たまたま島本和彦先生とそのカフェで会ったときに、『こんな話を考えてるんですよ』と言ったら『俺は敵だぞ? そんなことを話していいのか?』と言われました(笑)」と、島本らしいリアクションが返ってきたエピソードも明かした。
そのほかにもイベント中には諸伏景光、萩原千速のキャラクターデザイン時のラフも公開され、客席からは悲鳴が上がる。貴重な資料の公開と制作の裏話に、観客は興奮する気持ちを抑えながら耳を傾けていた。
後半はトークショー恒例となったプレゼントコーナーを実施。青山直筆のサイン色紙、そしてイラストが執筆されたTシャツが、じゃんけんで勝ち残った2人に進呈された。また最後にはステージ上で青山がライブドローイングを披露。観客は青山が千速、コナンを描いていく姿を目に焼き付けるように見つめていた。
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サンデー文化祭で「名探偵コナン」青山剛昌の貴重な資料とトーク、島本和彦らも登壇
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