「ガルパン」第1幕、会場が“ドゥーチェ”コールに包まれる　オープニング映像の裏話も

アニメ「ガールズ＆パンツァー もっとらぶらぶ作戦です！」第1幕の初日舞台挨拶が、本日12月26日に東京・新宿バルト9で開催され、河嶋桃役の植田佳奈、角谷杏役の福圓美里、オープニングテーマ「Nonstop Daydream」を歌うChouChoと佐咲紗花、監督の下田正美が登壇した。

「ガールズ＆パンツァー もっとらぶらぶ作戦です！」は、月刊コミックアライブ（KADOKAWA）で連載中の「ガールズ＆パンツァー」のスピンオフマンガが原作。全4幕で展開される。第1幕の感想を問われると福圓は、「率直な意見として、（映画化を）発表してから、皆さんのもとにこんなに順当に届くとは思ってなかったので、すごくよかったなって思います」と安堵した様子を見せる。植田は「台本とこの『らぶらぶ作戦』のお話をいただいたときに、『劇場で4コマがかかるの!?』って驚いたんですけど、試写で観たらすごく面白くて。アフレコも毎週みんなで和気あいあいといつもの2倍ぐらい笑いながらやったので、本当に今日を迎えられてうれしいです」と喜びを伝えた。

第1幕では、3つのエピソードをお届け。お気に入りのシーンを聞かれると、植田はアンツィオ高校のエピソードに触れ、「15年も経って、自分がこんなに全編通してしゃべるお話があると思わなかったので、台本もらったときに実は目が点になったんですよね。テストでは、ほかのキャストのリアクションも入ってくるから、ちょっとずつ息をつきながら演じていたんです。そうしたら、本番でもいけると思ったのか、そのまま全部ぶっ通してやりますって言われてびっくりしました（笑）。そのおかげで『まだいけんな』とも思ったし、すごく自信がつきましたね」と自身のアフレコを振り返る。福圓が「桃ちゃんやアンチョビは、こういう作品になると光輝くよね」と返すと、会場からは大きな拍手が。また話題がアンチョビと桃の対決シーンに移ると、 植田は「ドゥーチェ（統帥）」と呼ばれるのが癖になると発言。「アンチョビは怒ると思うけど、みんなの『ドゥーチェ』を聞きたい。いいですか？」と観客に呼びかけると、会場は「ドゥーチェ」コールに包まれた。

注目してほしいポイントを尋ねられると下田監督は、「戦車戦とは別の意味でのハイテンションな作品になっていると思います。観客の皆さんが疲れないか心配ですね。仕掛けとしては第1幕で言うと、最後はエリカの疑問符で終わっているんですけど、あの謎は第4幕まで観ていただくと解決します。そうつながるのかと、腑に落ちると思います」とコメント。また第2幕以降については、「キャストの皆さんの血管が切れるんじゃないかというくらい、第2幕、第3幕とどんどんテンションが上がっていきます」と、さらにパワーアップしていくことを告げ、観客の期待値を煽った。

「Nonstop Daydream」では、ChouChoが作曲、佐咲が作詞を担当。ChouChoは、「あまり作ったことのないジャンルの曲だったので、最初は悩んだんですけど、意外とメロディーがすぐ降りてきてポップな楽曲に仕上がったので、安心してさやっぺにお渡しすることが出来たなって記憶があります」と思い返す。ChouChoから楽曲を受け取り、「すごい、こういうのも作るんだ」と大絶賛したという佐咲。佐咲は歌詞について、「アニメサイズ以降のところにも、今までの『ガルパン』曲をリスペクトしたフレーズをたくさん入れ込みました。歌詞が表示される動画も公式からアップされているので、ぜひ歌詞と一緒に楽しんでいただけたら」とメッセージを贈った。

「Nonstop Daydream」を聴いた感想を聞かれると、植田は「『ガルパン』って、オープニングの曲を聴いた瞬間に『ああ、はじまる！』ってなるじゃないですか。今回もワクワクしました」と笑顔。福圓は「これは本編にも感じたんですけど、ベースは『ガルパン』だけど、少しはみ出しているように思いました。あとは2人のコラボというのが胸熱い！」と語る。また全キャラクターが顔を揃えるオープニング映像に話がおよぶと、下田監督は「実は毎回1カット変わっているんですよ」と裏話を明かし、「ぜひ繰り返し観て探してみてください」と語りかけた。

なおコミックナタリーでは、「ガールズ＆パンツァー もっとらぶらぶ作戦です！」の特集を展開。まずは「ガルパン」シリーズが長く愛される理由、そして今作の第1幕がいかにしてファンの心を掴むのか、その見どころを紹介している。

アニメ「ガールズ＆パンツァー もっとらぶらぶ作戦です！」

上映開始日

第1幕：上映中
第2幕：2026年1月30日（金）公開
第3幕：2026年3月6日（金）公開
第4幕：2026年4月10日（金）公開

スタッフ

原作：「ガールズ＆パンツァー」シリーズ
コミックス：弐尉マルコ「ガールズ＆パンツァー もっとらぶらぶ作戦です！」（MFコミックス アライブシリーズ/KADOKAWA刊）
監督：下田正美
副監督（シリーズディレクター）：臼井貴彦
シリーズ構成・脚本：木村暢
キャラクター原案：島田フミカネ、杉本功
キャラクター原案協力：野上武志
キャラクターデザイン：杉本功
総作画監督：川面恒介、秋山有希、水野紗世
音楽：浜口史郎
音響監督：山口貴之
音響効果：小山恭正
制作：P.A.WORKS×アクタス
配給：ショウゲート

キャスト

西住みほ：渕上舞
武部沙織：茅野愛衣
五十鈴華：尾崎真実
秋山優花里：中上育実
冷泉麻子：井口裕香
角谷杏：福圓美里
小山柚子：高橋美佳子
河嶋桃：植田佳奈
磯辺典子：菊地美香
カエサル：仙台エリ
澤梓：竹内仁美
園みどり子：井澤詩織
ナカジマ：山本希望
ねこにゃー：葉山いくみ
お銀：佐倉綾音
ダージリン：喜多村英梨
オレンジペコ：石原舞
ケイ：川澄綾子
アンチョビ：吉岡麻耶
カチューシャ：金元寿子
ノンナ：上坂すみれ
西住まほ：田中理恵
逸見エリカ：生天目仁美
西絹代：瀬戸麻沙美
ミカ：能登麻美子
島田愛里寿：竹達彩奈
マリー：原由実
ほか