ビリー・タイ＆石丸幹二、“宿命”の2人が握手「ファインディング・ネバーランド」

「ファインディング・ネバーランド」の制作発表記者会見が昨日7月5日に都内にて行われ、主演するビリー・ハーリガン・タイが登壇した。

ビリーは「『ピーターパン』の脚本家であるJ・M・バリ役を演じます。本作は、彼が芸術的な誠実さや、自分自身を探求していく作品です。この作品の一番印象的なところは、自分自身を変えるのはいつになっても不可能ではないということ。美しい物語、登場するキャラクターたちは、あらゆる世代の方にそれぞれの感じ方で受け入れられると思います。『ピーターパン』の物語とともに、この作品が持つ大きいテーマを実感してお帰りいただければ」と挨拶した。

さらに会見には本作をアメリカでひと足先に観劇し、感銘を受けたという坂上忍も登場。応援サポーターとして、涙をぬぐうオリジナルハンカチ付きチケットと、託児サービス付きチケットの販売を発表し、ビリーが「Great idea!」と喜びの表情を浮かべる一幕も。ハンカチは「泣く」に掛けて先着790名限定となっており、坂上がこの意図をビリーに汲んでもらおうと「タイちゃん、わかる？」と語りかけ、ビリーが笑顔で応じる和やかなやり取りも披露された。なお、坂上が本作の魅力を解説する特別番組が、7月8日にフジテレビで放送される。

ここで司会者からサプライズとして、本作の日本版プロダクションが2019年に上演されることがアナウンスされ、主演を務める石丸幹二が呼び込まれた。石丸はビリーと握手を交わし、「日本では毎夏『ピーターパン』が上演されていますが、映画『ネバーランド』も素晴らしく、その2つが融合するこの作品に以前から注目していました」と出演の喜びを語り、「出演していた『パレード』を終えて、つい先日フロリダで拝見してきました。ちょうど出演されていたタイさんは素晴らしくて……。歌はもちろん、踊りもシャープ。演技で泣かせます」と感想を述べる。さらに「『ピーターパン』では子供たちがハーネスを付けて飛ばされますが、『ファインディング～』では、子供たちがあたかも飛んでいるかのように、出演者たちがリフトしてるんです。この見ごとさ、優雅さ。びっくりしました」とコメント。ここで司会者からビリーと石丸が同じ8月15日生まれだというエピソードが明かされると、ビリーは「この日に生まれた者は、演者になるという宿命があるんですね」と笑顔を見せた。

続けて七夕に掛け、記者がビリーに願い事を尋ねると、ビリーは「東京での自由な時間。妻もこの作品に出てるので、2人でできるだけ出かけて、ハイキングなど楽しみたい」と、本作に実の妻が妻役で出演していることを明かし、目を輝かせる。この話題に坂上が「あの人!? え、そうなの!? 共演ってめんどくさくない!?（笑）」と絡み、会場は笑いに包まれた。

その後ビリーにより、劇中から「Finding Neverland」「Stronger」の2曲が披露され、会場全体がビリーの伸びやかで美しい歌声に酔いしれた。 石丸は「さすが俳優！ 目の色が変わって……空気をがらっと変える。素晴らしい」と大絶賛。 坂上は「今のタイちゃんの歌を聴いて、僕はもう二度とミュージカルは出ちゃいけないと思いました（笑）。圧倒されました。一声で世界ができちゃう」と語り、2人で大拍手を贈る。最後にビリーが「どんな方にも楽しんでいただける、皆さんの人生を変える素晴らしい作品だと思いますので、ぜひ楽しみにご覧ください」とメッセージを送り、会見は締めくくられた。

公演は9月8日から24日まで東京・東急シアターオーブにて。

※2018年6月27日追記：2019年に公演予定だった日本版「ファインディング・ネバーランド」は中止となりました。