「SIX」「キンキーブーツ」の曲も!フィギュア×ミュージカル「プリンスアイスワールド」東京公演開幕

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プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」が、本日2月21日に東京・ダイドードリンコアイスアリーナで開幕。ステージナタリーでは初日公演と、終演後に行われた織田信成の囲み取材をレポートする。なお公演で披露された曲目や演出について触れている箇所もあるので、ネタバレを避けたい読者は注意してほしい。

「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演の様子。

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「プリンスアイスワールド」は、1978年に誕生したアイスショー。今回はシリーズ45周年の集大成として、フィギュアスケートとミュージカルの“ROCKのビートあふれる人気ナンバー”がコラボレートしたエンタテインメントショーが繰り広げられる。構成・演出を菅野こうめいが担当。ゲストスケーターには荒川静香宇野昌磨、織田、田中刑事、本田真凜、髙橋大輔、村元哉中が名を連ねた。またショーで披露される音源には、安蘭けい、石井一孝、大山真志、涼風真世、田村芽実、新妻聖子、はいだしょうこ、平方元基、廣瀬友祐、福井晶一、藤岡正明、三浦宏規、森崎ウィンといったミュージカルでおなじみの俳優が多数参加している。

「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演の様子。

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「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演の様子。

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冒頭で披露されたのは「ジーザス・クライスト=スーパースター」のナンバー。ここでは藤岡が歌う「Heaven on Their Minds」や、新妻が歌う「I Don't Know How to Love Him」と共に、白い衣裳のスケーターたちが登場。氷上には照明で十字架が形作られ、ジーザスやユダの緊迫感あるやり取りがスケーティングで表現される。続く「Ex-Wives」(「SIX」)では、背景のLEDディスプレイにヘンリー8世と6人の元妻の肖像画が映し出される中、女性スケーター6人がパワフルな演技で会場を沸かせた。

「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演の様子。

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「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演より、宇野昌磨。

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「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演より、髙橋大輔。

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前半で会場からひと際大きな歓声が上がったのは、大山が歌う「You’re in The Band」(「スクールオブロック」)と共に、制服を着た生徒とジャージ姿の教師が軽快なやり取りを繰り広げる、芝居仕立ての場面。楽曲は“スケート仕様”に替え歌されており、ステップ、ジャンプのコツなどがロックのリズムに乗せて歌われる中で、生徒役の宇野がスピンしたり、赤いジャージを着た教師役の髙橋が情熱的なステップを披露したりすると、会場は喝采に包まれた。

「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演の様子。

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後半も人気ミュージカルのナンバーが続く。「ヘアスプレー」からは「Good Morning Baltimore」(歌:はいだ)、「You Can’t Stop the Beat」(歌:田村)の2曲が披露され、トレイシーとその母に扮したスケーターを中心に、カラフルな衣裳を身に着けたキャストたちが元気いっぱいのパフォーマンスを繰り広げた。さらに平方が歌唱する「Land of Lola」(「キンキーブーツ」)では、赤い衣裳をきらめかせながらキャストたちが華々しく踊り、「最後のダンス」(「エリザベート」)のシーンでは涼風の歌声と共に男性キャストたちが妖艶な滑りを見せる。いずれのプログラムでも、元となるミュージカルのエッセンスを衣裳や振付に取り入れつつ、リフトやジャンプ、大人数による氷上を滑りながらの群舞など、“アイスショーならでは”のスピード感と迫力あるシーンが次々に繰り出された。

「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演より、織田信成。

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「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演より、荒川静香。

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またゲストはそれぞれのショートプログラムや、ミュージカルナンバーを使ったプログラムなどを披露。本田の可憐な「The Giving」や、田中のパワフルな「The Phantom of the Opera」(「オペラ座の怪人」)、織田が繊細なスケーティングで魅了する「Send In the Clowns」(「A Little Night Music」)のほか、「Symmetry」では村中と髙橋が息の合ったコンビネーションを見せ、「Amethyst」では荒川が高い柔軟性を生かし優雅に滑る。さらに宇野は「I Love You Kung Fu」をしなやかにパフォーマンスして大きな拍手を浴びた。

「プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」東京公演の様子。

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最後はリンクにオールキャストが勢ぞろい。「The Time Warp」(「ロッキー・ホラー・ショー」)に続いて「Footloose」(「Footloose」)を全員がにぎやかに踊り、「プリンスアイスワールド」東京公演初日は終了した。

織田信成

織田信成[拡大]

囲み取材には、今シーズンで2度目の現役引退を飾ったあと、初のアイスショー出演となった織田が出席。織田は「ファンの方への感謝を込めて滑った」と本日の本番を振り返る。「Send In the Clowns」と同じく、ピエロをイメージしたコスチュームで登場した織田は、顔の右半分にだけピエロ風のメイクを施したことについて「これは僕のヘアメイク担当である妻が考えた」と明かしつつ、「いつかピエロのプログラムを滑ってみたかった。ゆったりした曲なので、ジャンプ以外の技を見せられる内容にしたいと思いました」と述べた。

囲み取材は屋外で行われた。途中で踏切の「カンカンカン」という音が聞こえてきたため、「音声さん大丈夫ですか!?」と報道陣を気遣う織田信成。

囲み取材は屋外で行われた。途中で踏切の「カンカンカン」という音が聞こえてきたため、「音声さん大丈夫ですか!?」と報道陣を気遣う織田信成。[拡大]

本公演が「プリンスアイスワールド」45周年の集大成となることについて織田は「これだけ公演が続いてきたのは、演出の素晴らしさはもちろん、支えてくださるファンの方々のおかげ。僕が出演することで、もっと多くの方にこの公演を観てもらえるよう、良いパフォーマンスができれば」とコメントした。

織田は「今、膝にも腰にも痛みがなく絶好調」と笑いつつ、「先日の国スポ(国民スポーツ大会)で引退することは以前から決めていた。実は最後の演技に満足はしていなくて『もう1回試合に出ようかな』という気持ちもある(笑)。だから寂しさもありますが、2度目の現役となったこの2年間は本当に楽しくプログラムを作れた。この経験を糧に今度はアイスショーという形で皆さんにお見せしたい」と晴れやかな表情で話した。

上演時間は休憩を含め、約2時間30分。東京公演は2月24日まで行われる。

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プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!

2025年2月21日(金)~24日(月・振休)
東京都 ダイドードリンコアイスアリーナ

スタッフ

構成・演出:菅野こうめい

出演

プリンスアイスワールドチーム

ゲストスケーター

荒川静香 / 宇野昌磨 / 織田信成 / 田中刑事 / 本田真凜 / 高橋大輔 / 村元哉中

公演・舞台情報
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