本作は、大貫勇輔、
中河内は、初日を迎えるにあたって「こんな異色の3人で芝居できるのは中々ないことで、
お互いに刺激し合いながら全力で芝居に臨んでいる」とコメント。大貫は「自由に、そして真剣に遊ばせてもらっています。そんな充実した空間をお客さんとも共有できたら嬉しいと思っています」と来場を促し、安西は「作品を通じて、何か強烈な印象を残すものをお客様に発信したい」と意気込みを語った。
また鈴木は、本作が1996年に自身が手がけ、古田新太、田中哲司らが出演した「セルロイドレストラン」のリメイクだと言及。脚本を書き進めるにつれて「(「セルロイドレストラン」との)“違い”ではなく、年を経ても“同じ=変わらない”部分に目が向くようになっていった」と語っている。
大貫勇輔コメント
僕らを活かしてくださる鈴木勝秀さんの素晴らしい脚本と演出のもと、僕らは自由に、そして真剣に遊ばせてもらっています。そんな充実した空間をお客さんとも共有できたら嬉しいと思っています。
中河内雅貴コメント
2人とは初共演でしたが、こんな異色の3人で芝居できるのは中々ないことで、お互いに刺激し合いながら全力で芝居に臨んでいる姿を、お客様に存分に楽しんでいただけたらと思います。
安西慎太郎コメント
僕たちの言葉や表情や動作から、お客様それぞれの価値観や立場によって、様々なことを深く考えたり、共感したりしていただける作品だと思います。僕もこの作品を通じて、何か強烈な印象を残すものをお客様に発信したいです。
鈴木勝秀コメント
「今何歳であるかなんて関係ない」
企画当初、僕は今回の「喜びの歌」で、1996年に作った「セルロイドレストラン」(出演:古田新太、佐藤誓、田中哲司、他/ザ・スズナリ)のリメイクをしようと考えた。
「セルロイドレストラン」は、“カットアップによるテキスト作り”と“編集された演劇の上演”を試みた、個人的にとても重要な作品である。
舞台上では、ノイズと照明のフラッシュによって、過去と現在が同一空間内で、行ったり来たりする。今回もそれは同様である。だからといって、これは映像ではよくある手法なので、ご覧いただければ、ほとんど違和感を感じることはないと確信している。
「喜びの歌」のプロット展開は、基本的に「セルロイドレストラン」とあまり変わりがない。
だが、プランの段階で登場人物を3人に限定し、「セルロイドレストラン」には存在した女性キャストを排したことによって、自ずとストーリーに変化が生じることになると考えていた。だいたい、僕がこれまで書いてきたオリジナルは30本以上あるはずだが、プロット展開的には5パターンあるかないかだろう。
そしてテキスト(上演台本)を書き始めたのだが、なんといっても「セルロイドレストラン」は20年も前の作品である。自分自身も含めて、いろいろなことが現在と違う。最初はその“違い”にずいぶんと手こずらされた。自問自答……これじゃオッサンの戯言になりゃしないか?
だが、書き進めていくにつれ“違い”ではなく、年を経ても“同じ=変わらない”部分に目が向くようになっていった。
人間社会の根本的な構造は、基本的には何も変わっていない。同時に、それに向き合う僕個人の考え方、価値観も……それは僕の中に深く広く根を張り続け、誰であってもそう簡単に抜き去ることができないものになっているようだ。
結果として、僕はテキストを書くことによって、現在の自分と深く向き合うという、いつもと同じこと経験することになった。結局、僕にはそれしかできない。そして、僕は自分と向き合うことが大好きなのだろう。
ただ最近では、それを若い世代の役者に投げつけるのが、かなりの楽しみになっている。
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ……今何歳であるかなんて関係ない」
「喜びの歌」
2016年8月24日(水)~28日(日)
東京都 DDD AOYAMA CROSS THEATER
作・演出:
音楽:大嶋吾郎
振付:
出演:大貫勇輔、
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- 喜びの歌 - 公演詳細
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夜はこちらへ。想像していたものと違うトーンの作品でびっくり(笑)新鮮なチャレンジ!勇輔くんとガウチくんのダンスがとても楽しくて、ずっと観ていたい…
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