イベントは「『TRUE IMPULSE』完全再現ライブ+なんと握手会(笑)」と銘打たれ、「TRUE IMPULSE」を全曲披露するライブとバンド初の握手会の2本立てで構成。会場となったCUTUP STUDIOには多くのファンが集まり、約3カ月ぶりとなるZIGZOのライブと、彼らとのコミュニケーションを堪能した。
握手会に先立ってライブが行われ、高野哲(Vo, G)の「こんばんは。ZIGZOです」という挨拶を口火に「TRUE IMPULSE」の1曲目「衝動」のイントロがフロアに響く。そのまま4人は前のめりなプレイで、新作を収録曲順に熱演。岡本竜治(G)が小気味のいいギターリフを奏でた「BPM365」、フェイドアウトで終わる音源を“完全再現”すべくラストは徐々に音が小さくなっていった「STOP!」など、アッパーなロックチューンが続いた。
「バンドは進化するもので、完全再現は無理です……。でも努力してるつもりです(笑)」という高野のエクスキューズを経て、彼曰く「年相応な気がする」という「Dancing in the Chains」へ。この曲では気だるくエキゾチックなグルーヴがフロアに広がり観客を魅了する。さらに「いい週末が皆さんと過ごせていると思います」という前振りから肩の力が抜けた「To Get Her」が、続いてノイジーなギターのフィードバック音と櫻澤泰徳(Dr)の踏むバスドラが印象的な「残響」がプレイされた。
ここで「TRUE IMPULSE」の再現は終了。高野は「あー終わった。皆さんが初めて『TRUE IMPULSE』を生演奏で聴いたわけです。ではアンコールにお応えして」と「Day By Day」からライブを再開。復活後に制作された「I Cult You」「I'm in Love」、ライブの定番として親しまれている「笑う月」「ひまわり」など、新旧の楽曲織り交ぜたセットリストでオーディエンスを喜ばせる。「TRUE IMPULSE」再現という課題から解き放たれたのか、フロントの3人は跳ねたり暴れたりと奔放にパフォーマンスを展開。ラストの「ぶらつく天使」の途中で高野は「お前ら、明日選挙行けよ!」と社会人らしいメッセージを言い放ち、オーディエンスを沸かせていた。
櫻澤が去り際に「続きは9月8日に我らが赤坂BLITZで!」と再会を約束し、約1時間にわたるボリュームたっぷりのインストアライブは終了。その後は握手会に移行し、メンバーは“四者四様”にファンとの交流を楽しんでいた。
リンク
- zigzo -
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
ZIGZO、渋谷で新作「TRUE IMPULSE」再現&初握手会 http://t.co/Ui610Sm225