ミヒマル&こうせつも登場!ももクロ「春の一大事」1日目

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昨日4月13日に埼玉・西武ドームにて、ももいろクローバーZのワンマンライブ「ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも vol.1 Peach for the Stars~」が開催された。

「ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも vol.1 Peach for the Stars~」ステージの様子。(photo by Hajime Kamiiisaka)

「ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも vol.1 Peach for the Stars~」ステージの様子。(photo by Hajime Kamiiisaka)

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恐竜に襲われる玉井詩織。(photo by Hajime Kamiiisaka)

恐竜に襲われる玉井詩織。(photo by Hajime Kamiiisaka)

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ステージ上で行われた「WALKING WITH DINOSAURS」会見の様子。

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「宙飛ぶ!お座敷列車」でダンボール製の“西武線”に乗りステージを移動するももいろクローバーZ。(photo by Hajime Kamiiisaka)

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「WALKING WITH DINOSAURS」会見の場でダチョウ倶楽部ゆずりの団体芸「どうぞどうぞ」を決めるももいろクローバーZ。

「WALKING WITH DINOSAURS」会見の場でダチョウ倶楽部ゆずりの団体芸「どうぞどうぞ」を決めるももいろクローバーZ。

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ももクロ春の恒例イベントとしてすっかり定着した「春の一大事」。2011年には東京・中野サンプラザホールで昼夜2公演、2012年には神奈川・横浜アリーナ2DAYSと年を追うごとに規模を拡大しているが、3年目となる今回は埼玉・西武ドームを舞台に行われ、昨日、本日と2日間で合計約7万人が動員される。さらに全国の映画館やライブハウスで実施されるライブビューイングでは各日約3万人の動員を予定。また昨日の模様はテレ玉、ぎふチャン、KBS京都、サンテレビにて19:00より2時間にわたり生中継され、多くのファンがそのステージを見守った。

3月に行われたアリーナツアー「ももいろクローバーZ JAPAN TOUR 2013『5TH DIMENSION』」では笑顔をマスクで隠してのストイックなステージを展開し、最新アルバム「5TH DIMENSION」のコンセプチュアルな世界観を表現したももクロの5人。今回の西武ドーム2日間ではツアーとは異なる内容が予測されたため、初日の動向には大きな注目が集まっていた。オープニングはもはやももクロのビッグイベントに欠かせない存在、レニー・ハートによる力強いコールからスタート。スクリーンの映像にあわせてメンバー5人の名前をレニーが叫ぶと、映像はロールプレイングゲームを思わせる画面から、5人が意気込みを語るオープニングムービーに。続いてももクロの楽曲数曲をミックスしたダンストラックにあわせて旗を持ったダンサーたちが登場しステージを舞った。観客のボルテージが一気に上がったところで、荘厳なクラシックが鳴り響く。新曲「Neo STARGATE」のイントロに導入された「カルミナ・ブラーナ」だ。

メインステージの上方からゴンドラに乗ってゆっくりと下降してきた5人は、鎧のような衣装を脱ぎ捨てステージ上へ。ツアーとは異なる新衣装で、素顔のまま「Neo STARGATE」「BIRTH O BIRTH」(Oは/付きが正式表記)と新曲を2曲立て続けに歌い上げた。続いて「サラバ、愛しき悲しみたちよ」の派手なギターリフとともにスクリーンが上がり、裏に隠れていた生バンド「ダウンタウンももクロバンド」が姿を現す。そのメンバーは、今回の音楽監督を務める武部聡志(Key)をはじめ、村石雅行(Dr)、朝倉真司(Perc)、浜崎賢太(B)、佐藤大剛(G)、西川進(G)、宗本康兵(Key)、marron(Cho)、加藤いづみ(Cho)、榎本裕介(Tb)、ルイス・バジェ(Tp)、竹上良成(Sax)といった豪華な面々。さらに「Neo STARGATE」の編曲を担当したTeddyLoidもDJとしてバンドに参加した。

冒頭のMCでは、自己紹介に必ず年齢と学年を入れる5人の新学期初の挨拶とあって、それぞれの新たな注目が集まる。高校在学中の佐々木彩夏と玉井詩織はそれぞれ「高校2年生の16歳でーす(佐々木)」「17歳の高校3年生です。ラストJK!!(玉井)」と挨拶。昨年高校を卒業した最年長の高城れには以降「毎日ヒロイン」を名乗っているが、この春高校を卒業した有安杏果はしばらく考えつつも「18歳です」とシンプルに、同じく高校を卒業したリーダー百田夏菜子は「18歳の高校4年生です」と自己紹介した。ひととおり挨拶を終えると、玉井が「いいか西武ドーム、盛り上がってるかー! 今日は星のように輝く私たちを思う存分見せるので、お前ら楽しんで行けよー!」と観客を煽り立てる。大歓声で応える観客を前に5人は、バンド演奏による「仮想ディストピア」、TeddyLoidが激しいスクラッチを盛り込んだ「キミとセカイ」、プログレのような展開の「黒い週末」と勢いのあるナンバーを畳みかけ、新曲「月と銀紙飛行船」では一転、壮大なスケールを持つ楽曲を丁寧に歌い上げた。

続くソロ&ユニットコーナーではせり上がるタワーやクレーンも登場し、大会場ならではの派手な演出が目を奪う。そしてももクロが公式サポーターに任命された恐竜エンタテインメントショー「WALKING WITH DINOSAURS」の紹介VTRが流れると、ステージ上には突然、フジテレビの三宅正治、軽部真一両アナウンサーが姿を現した。「WALKING WITH DINOSAURS」に関する追加情報を発表しに来たという2人は、この場で急遽会見を開くことに。2人はアルバム「5TH DIMENSION」に収録された新曲「上球物語 -Carpe diem-」が「WALKING WITH DINOSAURS」のイメージソングに決定したことを明かすと、フジテレビの番組「めざましテレビ」「とくダネ!」「スーパーニュース」「プレミアの巣窟」のキャスターらを呼び込み、ステージ上で会見を行った。そのままの流れで披露された「上球物語 -Carpe diem-」では、ステージ上手から巨大なティラノサウルスが乱入。会見で「観客と一緒にタイムスリップしたら恐竜と一緒にライブがしたい」と話していた5人の願望はバーチャルながらすぐに実現した。

中盤の「宙飛ぶ!お座敷列車」「僕等のセンチュリー」では5人が巨大なゴンドラに乗り込み球場の外周を回るといううれしい演出が。また新曲「ゲッダーン!」ではツアー中に大きな話題を集めた百田のキュートな「うひょ顔」がマスクなしの素顔で炸裂。直後のMCではメンバーも盛り上がり、再度「うひょ顔」を披露するというほほえましい場面も観られた。そのほか中盤には「春の一大事」恒例のスペシャルゲストも。今回のゲストは、ももクロが重要なレパートリーとしてたびたび歌っている「ツヨクツヨク」のオリジナルアーティスト・mihimaru GTと、昨年秋のライブでも共演を果たしたフォークの神様・南こうせつだ。

mihimaru GTがももクロと共演するのは、今回が初めて。「ツヨクツヨク」はももクロファンにとっても大事な楽曲となっているため、2人がステージに登場するとこの日一番の大歓声が上がった。ミヒマルとももクロはパートを振り分け歌とラップでコラボレーション。ももクロ版「ツヨクツヨク」でおなじみのタオルを使った最後の決めポーズにはミヒマルのボーカルhirokoも参加した。「いろいろ話はしたいんですけど……やっぱほら、最初に言っとかなきゃいけないことがあるじゃん」と百田が話しにくそうにつぶやくと、ももクロの5人は「すみませんでした」と、これまで“勝手に”「ツヨクツヨク」を歌っていたことをミヒマルの2人に謝罪。するとhirokoは「動画で何度も再生して観てました。いつかライブに行きたいなとずっと思ってたんで、こうやって初めて一緒に歌うことができてホンマに心からうれしく思ってます」と気持ちを明かした。そしてmiyake(Composer)は「いまや『ツヨクツヨク』でWEB検索するとね、ミヒマルよりももクロのほうが上がってるんですよ。これこそもう『ツヨクツヨク』の1人歩きですよ」とコメント。hirokoはさらに「輝いた『ツヨクツヨク』にしていただいてありがとうございます!」と付け加えた。これを受け、あーりんが「……これからも歌っていいですか?」とおそるおそる2人に打診すると、hirokoは「これからもぜひ何万回も歌ってください!」と快諾。最後は観客を交えた“出欠確認”で親交を深めた。

約5カ月ぶりの共演となる南こうせつは「熱いももクロファンと一緒に歌いたい」と、かぐや姫の大ヒットナンバー「神田川」を披露。“四畳半フォーク”を代表する名曲を3万5000人の観客とともに大合唱した。こうせつはさらに1970年代の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」をリクエスト。そしてメンバーと一緒にゴンドラに乗り込むと、ももクロのナンバー「スターダストセレナーデ」にあわせてタンバリンを打ち鳴らしながら球場内を回った。

華やかなコラボのあとは、5人のみによる「ももクロのニッポン万歳!」「オレンジノート」、そして前山田健一作曲の最新バラード「灰とダイヤモンド」でフィニッシュ。3時間半を超える盛りだくさんのステージはさわやかに幕を下ろした。

アンコールの声に応えて再びステージに上がった5人は、「ダウンタウンももクロバンド」の演奏で一段とパワフルにバージョンアップした「Chai Maxx」で大暴れ。ステージの左右や球場内を一直線に突っ切る花道、そしてゴンドラと、今回も会場内を所狭しと駆け回った5人だったが、玉井はここにきて「まだ行ってないとこ、あるでしょ」とうながす。すると客席スタンド内に2台のゴンドラ、そして昨年夏の西武ドーム公演にも登場した有安専用の自転車が用意され、5人は「ミライボウル」を歌いながらスタンド内を旋回。さらに生バンドバージョンの「走れ!」と、出演者全員揃っての「労働讃歌」でにぎやかに締めくくった。音楽監督の武部はメンバーにコメントを求められると「最高に楽しかったです。最高のライブでした。やった!」と満面の笑みを浮かべた。本日開催の2日目にはどんな驚きが待ち構えているのか、ファンは楽しみにしておこう。

「ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも vol.1 Peach for the Stars~」セットリスト

01. Neo STARGATE
02. BIRTH O BIRTH(Oは/付きが正式表記)
03. サラバ、愛しき悲しみたちよ
04. DNA狂詩曲
05. 仮想ディストピア
06. キミとセカイ
07. 黒い週末
08. 月と銀紙飛行船
09. 太陽とえくぼ / 百田夏菜子
10. だって あーりんなんだもーん☆ / 佐々木彩夏
11. 涙目のアリス / 玉井詩織
12. 事務所にもっと推され隊 / 事務所に推され隊(有安杏果&高城れに)
13. 上球物語 -Carpe diem-
14. Z女戦争
15. キミノアト
16. BIONIC CHERRY
17. 宙飛ぶ!お座敷列車
18. 僕等のセンチュリー
19. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
パフォーマンス:サムライロックオーケストラ
20. ツヨクツヨク(ももいろクローバーZ with mihimaru GT)
21. Z伝説 ~終わりなき革命~
22. 5 The POWER
23. ゲッダーン!
24. 神田川 / 南こうせつ
25. あの素晴らしい愛をもう一度(ももいろクローバーZ with 南こうせつ)
26. スターダストセレナーデ(ももいろクローバーZ with 南こうせつ)
27. ももクロのニッポン万歳!
28. オレンジノート
29. 灰とダイヤモンド
<アンコール>
SE: overture
30. Chai Maxx
31. ミライボウル
32. 走れ!
33. 労働讃歌

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こぉ↑すけ@ZZX隊 @kooo_TmS_suke

DMB10周年もめちゃくちゃ感慨深いよね…春西武、星を継ぐもも。竹上さん含め、あの時のメンバーがずっとももクロちゃんと共に歩いてくれてること、本当に感謝ですよね。ありがとうダウンタウンももクロバンド。#mcz15th #dmb10th #代々木無限大記念日 https://t.co/DZ6H6ifkN5 https://t.co/qLEeFKdlfx

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