「旅立ちの島唄~十五の春~」の舞台となる沖縄県南大東島は、高校がないので中学生たちが進学のためには島を出て家族と離れて暮らさなければならないという、沖縄本島から360km離れた場所。島内に実在する少女民謡グループ「ボロジノ娘」は、毎年卒業シーズンに別れをテーマにした民謡「アバヨーイ」を父母に向けて歌い、島を旅立っていく。そんなボロジノ娘たちのエピソードから生まれたのがこの映画。主演は毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を獲得した三吉彩花で、大竹しのぶ、小林薫ら実力派俳優が脇を固める。
主題歌「春にゴンドラ」はこの南大東島のエピソードをもとにBEGINを書き下ろした楽曲。歌詞の要所要所には「製糖工場」「クレーン車」「紙テープ」といった島を連想させる言葉が盛り込まれている。また曲のタイトルは、南大東島には船が接岸できないため船に乗り降りするためにはクレーン車に吊るされたゴンドラに乗らなければならないことにちなんでいる。
「旅立ちの島唄~十五の春~」は4月27日に沖縄で先行上映。これを皮切りに東京・シネスイッチ銀座など全国で順次公開される。
比嘉栄昇(BEGIN)コメント
今は好きな歌を好きなだけ聴ける時代になったけど、そのときのためにとっておきたい歌もある。「アバヨーイ」はそんな歌だ。15の春、つまり中学卒業と同時に、まだ柔らかな羽のまま巣立たなければならない南大東島の定め。1人では支えきれないほどの思いを背負い三吉彩花さんが歌っている。僕には歌えない歌だ。素晴しかった。
三吉彩花コメント
今回、初主演ということでプレッシャーが大きかったですが、台本を読んだとき、主人公と自分自身が重なる部分が多く、演技も自然体で臨めていたかなと思います。方言や三線に少し苦戦しましたが、たくさんの方々の協力があって、とてもいい作品になったと思います。BEGINさんの主題歌は、メロディがすごく優しくて、特に歌詞がいいなと思いました。「空を飛ぶ鳥よ振り向くな」の部分が特にお気に入りです。
吉田康弘監督コメント
リアルな曇り空の沖縄を映画で表現したい、とお伝えしたところこういったエンディング曲をいただきました。島を出るボロジノ娘が唄う「アバヨーイ」は旅立つ歌ですが、「春にゴンドラ」は見送る側と旅立つ側のどちらの思いもこもった曲。初めてラストシーンに、あてて見たとき、あまりにぴったりきて、鳥肌がたちました。このエンディングは、最高に決まってると思います。
■映画『旅立ちの島唄~十五の春~』予告編
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- BEGIN[春にゴンドラ:TECI-297]- IMPERIAL RECORDS
- 映画『旅立ちの島唄~十五の春~』オフィシャルサイト
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音楽ナタリー @natalie_mu
BEGINニューシングルは映画「旅立ちの島唄」主題歌 http://t.co/PFuTb8zHuH