被災地の名もなきヒーロー描く映画に民生が主題歌提供

東日本大震災の被災地である宮城県石巻市で撮影されたドキュメンタリー映画「Pray for Japan ～心をひとつに～」が完成。今作のテーマソング「jp」を、奥田民生が手がけていることが発表された。

「jp」は民生が作詞作曲したナンバーで、被災地および被災者を思いやり復興を願う思いが情熱的な歌詞とギターで表現されている。またこの映画の制作に協力した人たちは全員ボランティアで参加。福島県出身の詩人・和合亮一の詩を女優の鈴木京香が朗読しているほか、オープニングアニメーションを「少女革命ウテナ」コンセプトデザインや「蟲師」監督で知られる長濱博史が担当している。

映画「Pray for Japan ～心をひとつに～」は、日本のマンガを翻訳して世界各国に供給する会社・TOKYOPOPの創立者であるスチュウ・リービーがプロデューサー兼監督を務めた作品。リービーは、震災発生直後の3月15日から宮城でボランティアに従事し、被災地を襲った困難に直面。しかし災害にも負けない日本人の頑固さ、粘り強さ、協力しあう精神、自己犠牲の精神を目の当たりにしたことから、今作の制作を決意。名もなきヒーローたちが悲劇と戦い、打ち勝つために前向きに生きる様子を描く映画が完成した。

3月6日には、東京・新宿シネマートにて今作のワールドプレミアチャリティ上映会が開催。3月7日には、宮城・石巻で被災者向けの無料上映会が実施される。その後3月14日から、全米16カ所で順次上映会が行われる。なおこれら上映会で得られる収益は全額、特定非営利活動法人JENに寄付され、東北復興支援に用いられる。

「Pray for Japan ～心をひとつに～」ワールドプレミアチャリティ上映会

2012年3月6日（火）東京都 シネマート新宿 スクリーン1
OPEN 18:30 / START 19:00

料金：前売2000円 / 当日2500円
※上映終了後、リービー監督の舞台挨拶と軽食付き交流会あり