女王蜂ツアー「魔女逆襲」ファイナルで圧倒的ステージ

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女王蜂が東名阪ワンマンツアー「魔女逆襲」の最終公演を6月10日に東京・LIQUIDROOM ebisuで実施。その圧倒的な存在感とステージングで、集まった観客を魅了した。

女王蜂(Photo:岩根愛)

女王蜂(Photo:岩根愛)

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定刻を10分ほど過ぎた頃、黒い紗幕がするすると開き、同時にステージが深紅の照明で照らされると、熱心なファンからは早くも歓声が上がる。そしてルリちゃん(Dr)の可憐なコーラスからセッションが始まると、それをBGMにアヴちゃん(Vo)が舞台上手からゆったりと姿を見せ、ライブの口火を切った。

この日は、最新アルバムの収録曲「待つ女」からスタート。女王蜂の4人は、緩急あるセットリストでフロアを翻弄し、熱狂に導いていく。ギギちゃん(G)の奏でるハードなリフが会場を満たしたかと思えば、やしちゃん(B)が弾くみぞおちに響くようなベースラインが観客を踊らせる。そしてアヴちゃんは長い手足を振り回すように踊りながら、ときにグロウルを思わせるヘビーな声で、ときに少女のような透明感あふれる声で、楽曲の世界観を具現化していく。

また、彼女たちのライブを構成する重要な要素である衣装ももちろん新調。特にアヴちゃんは、ゼブラ模様のワンピースで登場したかと思えば、3曲目で早くもそれを脱ぎ去り、白いシースルーの衣装にラメのホットパンツでしなやかな肢体を見せつけるなど、ビジュアル面からもバンドのオリジナリティを提示することを忘れない。

序盤戦最後の曲として「砂姫様」を演奏し終えると、アヴちゃんがMCのためにマイクを取る。「どうもこんばんは、LIQUIDROOM。すごい、いっぱいいるわね」とうっとりしたような声で、ワンマンライブとしてはバンド史上最大規模の会場を埋め尽くした観客を見渡した。そして「今日は楽しんでいってね」と挨拶すると、フロアからはわあっと歓声が起こった。

続くステージでは、新曲も惜しみなく演奏。楽曲の途中ではルリちゃんが激しいドラムソロを披露し、そのまま楽器隊の3人の激しくぶつかり合うような演奏で客席は大いに沸いた。さらにライブの定番曲である「デスコ」や「魔女狩り」収録曲の「80年代」などをパフォーマンスすると、熱心なファンが曲にあわせて踊りまくる。しかし本編最後には、そんな会場の空気を一変させるように、バラードナンバー「燃える海」を披露。せつせつと歌い上げるアヴちゃんにオーディエンス全員が魅了され、ステージは一旦幕を下ろした。

アンコールに応えて登場した女王蜂の4人は、ルリちゃんの「アンコール、ありがと♡」というキュートな挨拶に続いて「泡姫様」をプレゼント。また最後のMCではアヴちゃんが、改めてこの日会場に集まった観客に感謝を告げるとともに、LIQUIDROOMでライブができた喜びを吐露。そして「あたしたち、もっと過剰にならなあかんねん」と微笑みながら口にし、ひと呼吸置いて「あたしたち、女王蜂は、メジャーデビューすることが決まりました」と明かすサプライズも。続いて、メジャーデビューの理由を「メジャーに行けばもっともっといろんなお洋服が着られると思って」「世界中のいろんなお洋服をもっともっと着たいから」と笑顔で告白。「でもな、どんなブランドのお洋服を買っても、絶対デコると思うねん」とチャーミングに話すと、ファンからは大きな歓声とお祝いの言葉が飛んだ。

この日は本編に16曲、アンコールで3曲を披露した女王蜂。ワンマンツアーを経て、よりタフネスを増したバンドアンサンブルと磨きのかかったパフォーマンスは、オーディエンスを強くひきつけていた。この秋のメジャー進出でどんな新しいサウンドを聴かせてくれるのか、ファンは楽しみに待っておこう。

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読者の反応

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蜂の子 @qb_children

ルリちゃんのMC?聞いてみたいし、アヴちゃんは自分の行く末を予言してるしw

この頃から、女王蜂に出会ってたからよかったな...

まだ小学生だから東京にも行けないけどw
https://t.co/9zxtSvHWG8 https://t.co/Q70cY9ckzw

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