スガシカオ、20周年メドレー＆濃厚ファンクチューンで酔わせた豊洲の夜

スガシカオのライブツアー「SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016『THE LAST』～ENCORE～」のセミファイナル公演が、10月21日に東京・豊洲PITにて開催された。

今回のツアーは、2015年に行われた最新アルバム「THE LAST」のアンコールツアーとして実施されているもので、10月30日の大阪・堂島リバーフォーラム公演まで計10公演が行われる。先日の豊洲PIT公演にはサポートメンバーの坂本竜太（B）、Duran（G / Made in Asia）、Fuyu（Dr）、pochi（Key）、Maya Hatch（Cho）のほかに、スペシャルゲストとしてスガのライブではおなじみのFIRE HORNSが参加した。

大歓声が起こる中で現れたスガはまず、「今日は最後まで楽しんでいってくれ！」とシャウト。観客は「イエーイ！」と威勢よく応え、次々と披露される「THE LAST」からのナンバーや、スガのキャリアを彩ってきたヒット曲を堪能する。中盤では来年デビュー20周年を迎えることを記念しての「20周年感謝のワクワクメドレー」が会場に熱狂をもたらす。スガは「みんな何曲歌えるかな？」といたずらっぽく笑い、デビュー曲「ヒットチャートをかけぬけろ」や2002年リリースのシングル「アシンメトリー」を含むメドレーをノンストップでパフォーマンス。メドレーの途中でFIRE HORNSが加わると、バンドサウンドは一層骨太さを増していった。

ライブの終盤でスガは、SMAPに提供したヒット曲「夜空ノムコウ」のエピソードを中心にキャリアを回顧。自身の人生にとって大切な曲であることを語り、歌詞を噛みしめるようにしながら同曲を歌い上げる。しっとりした空気で会場を包み込む一方で、エロティックな歌詞とファンク色濃厚な「イジメテミタイ」を投下して満員フロアを再び興奮させる場面も。最後に彼は「今日は最高に楽しかった。また必ず会おうぜ」とファンとの再会を約束して、万雷の拍手を浴びながらステージをあとにした。

なおスガは2017年5月6日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて、デビュー20周年記念フェス「SUGA SHIKAO 20th Anniversary スガフェス！～20年に一度のミラクルフェス～」を開催する。豊洲PIT公演のMCでは出演アーティスト第1弾として怒髪天の参加をアナウンスして、観客を盛り上げた。