“歌手20歳”平井堅、記念公演で「大好きな歌を続けていく」

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平井堅が5月12、13日に東京・Zepp Tokyoにてデビュー20周年記念スペシャルライブ「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」を開催した。この記事ではデビュー記念日となった13日公演の模様をレポートする。

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)

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1995年5月13日にデビューした平井と、彼のファンにとってメモリアルな今回のライブ。フロアはプレミアムチケットを手にした約2500人の観客で埋め尽くされ、場内が暗転すると、1995年から1年ずつ平井の活動を振り返るヒストリー映像がオープニングを彩る。観客が感慨に浸る中、1曲目には平井のブレイクのきっかけとなった「楽園」が選ばれた。イントロとともに幕が落ち、淡いピンクのスーツを着た平井が姿を現すと、Zepp Tokyoに大歓声がこだました。

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)[拡大]

この日、平井は6人編成のバンドと3人のバッキングシンガーを従えて新旧さまざまな楽曲を歌唱。「楽園」に続いて「哀歌(エレジー)」「LOVE OR LUST」とそれぞれカラーの異なる楽曲で魅せたあと、平井は「本日2015年5月13日、歌手になりまして20歳を迎えました。皆さんありがとう!」と最初のMCに入る。

彼がオールスタンディング形式のワンマンライブを行うのは15年ぶり。会場は前回も同じZepp Tokyoだった。ひさびさのスタンディングライブに平井は「私と同じように皆さんも歳を取っているので、心配しております。もしも健康に害を及ぼすことがあれば勇気を出して声をかけてください。命に関わることですからね」と観客の身体的疲労を気遣い、その印として、ステージに持参した「養命酒」を掲げて笑いを起こしていた。

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)[拡大]

次に披露されたのは1995~99年にリリースした楽曲を集めた、本人曰く“不遇の時代メドレー”。デビューシングル「Precious Junk」をはじめ5曲の初期ナンバーでキャリアの出発点を振り返った。また、中盤には“ミニKen's Bar”のコーナーも設けられ、ステージにはKen's Barのバーカウンターが出現。ここでは石成正人(G)の爪弾くアコースティックギターで「思いがかさなるその前に…」「桔梗が丘」、鈴木大(Piano)の伴奏のみでKen's Barのテーマ曲「even if」と、3曲をしっとりと聴かせた。

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)[拡大]

後半は和テイストの「告白」、ハートフルな「君の好きなとこ」と続き、Ken's Barコーナーで一旦落ち着きを見せた場内も徐々に盛り上がるムードに。その空気は次の「KISS OF LIFE」で一気に花開き、サビでオーディエンスが一斉に手を横に振る。その熱気を保ったまま屈指のアッパーチューン「POP STAR」へとなだれ込み、おなじみの着ぐるみ、平井、観客が全員ノリノリで踊るというポップな光景が場内に広がった。

本編ラスト1曲を前に、平井は9月から全国ツアーを開催することを報告。喜びに沸くファンに対して「ひと言で20年と言いましても、いいことも悪いこともありました。こうして歌っていられるのは、曲を聴いてくれてライブに来てくれる皆さんがいてのこと。本当に本当に感謝しております」とお礼を述べる。彼は「歌い手の人生としてはまだまだ学ぶことが永久にあって、音楽というのは僕にとって一生解読できない、この世で一番魅力的なものなので、これからも続けてちょっとずつ答えに近付きたいと思います」と音楽への思いを吐露し、歌への愛を込めたゴスペル調のナンバー「Love Love Love」を熱唱した。

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)

「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」の様子。 (撮影:田中栄治)[拡大]

アンコールは、自身最大のヒット曲「瞳をとじて」からスタート。計9人のバンドとともに渾身の歌と演奏を届けた平井は、「大好きな歌を還暦になっても歌えているように、もっともっといい音楽家に、歌い手になれるように旅を続けていこうと思います」とデビュー20周年を迎えての決意を口にする。これを受けてライブのフィナーレに送ったのは、「答えなど何処にもない」と終わりない人生について歌った「LIFE is…」。平井は最後まで美しい歌声でファンを魅了し、1人ステージに残るとフロアに向かって肉声で「今日はどうもありがとうございました!」と叫び、盛大な祝福の拍手と歓声を浴びた。

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平井堅「Ken Hirai 20th Anniversary Opening Special !!」
2015年5月13日 Zepp Tokyo セットリスト

01. 楽園
02. 哀歌(エレジー)
03. LOVE OR LUST
04. Precious Junk
05. 片方ずつのイヤフォン
06. Stay With Me
07. キャッチボール
08. 横顔
09. キミはともだち
10. 僕は君に恋をする
11. 思いがかさなるその前に…
12. 桔梗が丘
13. even if
14. 告白
15. 君の好きなとこ
16. KISS OF LIFE
17. POP STAR
18. Love Love Love
<アンコール>
19. 瞳をとじて
20. LIFE is...

Ken Hirai 20th Anniversary Live Tour 2015

2015年9月4日(金)滋賀県 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
2015年9月6日(日)奈良県 なら100年会館
2015年9月8日(火)兵庫県 神戸国際会館
2015年9月10日(木)北海道 函館市民会館
2015年9月12日(土)北海道 旭川市民文化会館
2015年9月16日(水)大分県 iichikoグランシアタ
2015年9月18日(金)長崎県 長崎ブリックホール
2015年9月20日(日)鹿児島県 鹿児島市民文化ホール
2015年9月25日(金)千葉県 森のホール21 大ホール
2015年9月29日(火)東京都 中野サンプラザホール
2015年10月1日(木)静岡県 静岡市清水文化会館(マリナート)
2015年10月3日(土)三重県 三重県文化会館
2015年10月5日(月)岐阜県 長良川国際会議場
2015年10月7日(水)愛媛県 ひめぎんホール
2015年10月9日(金)香川県 アルファあなぶきホール
2015年10月14日(水)埼玉県 大宮ソニックシティ
2015年10月20日(火)広島県 広島文化学園HBGホール
2015年10月22日(木)岡山県 倉敷市民会館
2015年10月27日(火)神奈川県 横須賀芸術劇場
2015年11月2日(月)長野県 ホクト文化ホール
2015年11月4日(水)新潟県 新潟県民会館
2015年11月10日(火)岩手県 岩手県民会館
2015年11月12日(木)宮城県 仙台サンプラザホール
2015年11月23日(月・祝)沖縄県 沖縄コンベンションセンター

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読者の反応

梅津有希子 @y_umetsu

テレビ見てたらデビュー曲の「Precious Junk」歌っててめちゃくちゃ懐かしかった。本人曰く“不遇の時代メドレー”(笑)。「HEAT UP」はやらなかったのか。/歌手20歳”平井堅、記念公演で「大好きな歌を続けていく」 http://t.co/8uRKznKmt6

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