絶賛の声が相次いだ「ももクリ2025」WOWOW・360 Reality Audio Live放送&配信記念特集|終演直後のももいろクローバーZにインタビュー

2025年12月20日と21日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催されたももいろクローバーZのクリスマスライブ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」。このライブのDAY2の模様が1月17日に360 Reality Audio Liveでアーカイブ配信され、そして2月28日にWOWOWで放送・配信される。

2010年にスタートし、今回で15回目を迎えた冬の大型ライブ「ももいろクリスマス」、通称「ももクリ」。昨年の公演は“宇宙旅行”をテーマにライブが展開され、選曲や構成、壮大なストーリーや演出に対してモノノフ(ももクロファンの呼称)から興奮と絶賛の声が上がった(参照:ももクロが15回目「ももクリ」で宇宙へ!初披露「idola」やクライマックスの「overture」で観客圧倒)。本特集ではDAY2終演直後に実施したももクロのインタビューをお届けする。

なおDAY2公演では、ソニーの360立体音響技術を用いたライブ配信サービス「360 Reality Audio Live (サンロクマル・リアリティオーディオ・ライブ)アプリ」にて、360 Reality Audioによる有料生配信が実施された。1月17日18:00にはそのアーカイブ配信がスタート。生配信同様にイマーシブオーディオに対応したミックスが行われ、立体音響化された音が届けられる。また、2月のWOWOWオンデマンドの配信でもDolby Atomosの立体音響でライブ映像を観ることができる。

「360 Reality Audio Live アプリ」で視聴できるのは公演本編の映像。ももクロのライブに360 Reality Audioの配信が取り入れられたのはこれが初めてだが、「ももクリ」ならではのライブ空間を視聴者にそのまま伝えるために現場で多くの創意工夫が行われた。この記事ではその取り組みについても紹介する。

取材・文 / 近藤隼人撮影 / はぎひさこ

放送・配信情報

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」WOWOW Special Edition」

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」WOWOW Special Edition」

2026年2月28日(土)19:30~放送・配信
※放送・配信終了後、WOWOWオンデマンドで1カ月間アーカイブ配信。

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360 Reality Audio Live「ももいろクローバーZ Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」

「360 Reality Audio Live アプリ」でアーカイブ配信
アーカイブ配信期間:2026年1月17日(土)18:00~2月1日(日)23:59

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「ももクリ」終演直後 ももいろクローバーZ インタビュー

──2日間にわたる「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」、おつかれさまでした。DAY2公演が終わったばかりですが、それぞれ感想をお聞かせください。

高城れに 通算15回目の「ももクリ」で、テーマが「宇宙旅行」という壮大なものだったんですけど、AIなど今まで使ったことのなかった最新技術を取り入れた演出もあって。初めてのことがたくさんある中で、“ももクロらしさ”もしっかり感じられる、私たち自身もすごく楽しいライブでした。

佐々木彩夏 これまで積み上げてきた“ももクロらしさ”、“ももクリらしさ”というものがしっかりあるからこそ、新しいチャレンジができたのかなって。それがモノノフの皆さんにしっかり伝わり、新しいももクロを楽しんでいただけた達成感があります!

玉井詩織 とっても楽しかったです! いろいろな映像演出があったり、恐竜が突然出てきたり(笑)。二度と同じ場面がないというか、場面が次々に変わっていくので、本当に一緒に宇宙旅行をしているような気持ちになってもらえたんじゃないかなと思います。15回目の「ももクリ」でしたが、まだまだ新しいことに挑戦できるんだなと可能性を感じたライブでした。

百田夏菜子 クリスマスならではの定番曲もたくさん歌わせてもらいましたし、それに加えてライブ初披露の曲が何曲かあったんです。リハーサルのときはみんなで「ひーひー」言って苦戦しましたが、ライブを作り上げていく時間も楽しかったです。そして、それをモノノフさんにお届けして、皆さんが喜んでいる顔を近くで見れたのですごくうれしかったです。

──今回のライブを360 Reality Audio Liveの配信、WOWOWの放送・配信で初めて観る方に向けて、見どころを挙げるとしたらどこでしょうか?

ももいろクローバーZ

ももいろクローバーZ

玉井 え~、1つ挙げるとすると……どこだろう(笑)。

佐々木 迷っちゃうよね。展開がたくさんあって、1つのライブとは思えないほど注目ポイントが満載です。

百田 今回、「月と銀紙飛行船」(2013年発表のアルバム「5TH DIMENSION」収録)を披露したんですよ。もう10年以上前にリリースした曲ですけど、ライブで歌うのはひさしぶりでしたし、この曲を本編の最後に歌う構成が新鮮でした。「大人になれば何が変わってゆくの?」というフレーズなど、大人になったときの自分を想像しているような歌詞ですが、これを実際に大人になった今の私たちが歌っていることに、自分でもグッときちゃいました。

高城 あと、ピアノの演奏だけをバックに歌うブロックが印象的でした。1日目は「一粒の笑顔で…」、2日目は「きみゆき」という冬の定番曲を歌ったんですけど、ピアノ1本という緊張感の中でコーラスにも挑戦しなければいけないという課題がありました。ぜひそこにも注目してほしいです。

玉井 今回のライブの構成は、大まかに前半と後半で分かれていて。前半のブロックの締めくくりとして、2024年にリリースした最新アルバム「イドラ」から「idola」という楽曲を披露したんですけど、そこから世界観が急にバッと変わるんです。バンドがインしてきて、ダンサーさんのパフォーマンスも入って、空気がガラッと変わる。一度幕が閉じて「overture」が流れ始めて……「ここから何が始まるんだろう?」というワクワク感があるので、今回のライブのハイライトになっているのかなと思います。

百田 「idola」は8分もある大作で。

玉井 そうなんですよ(笑)。「idola」前と後のブロックの違いを楽しんでいただきたいです。

「idola」がパフォーマンスされたシーン。

「idola」がパフォーマンスされたシーン。

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」DAY2公演の様子。

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」DAY2公演の様子。

──DAY2公演の模様は、「360 Reality Audio Live アプリ」にて有料生配信されました。1月17日18:00からはアーカイブ配信が予定されています。360 Reality Audioの立体音響により客席の声援も含めてライブの音が360°全方位から届く、まるで会場にいるような臨場感を味わうことが可能ですが、ももクロの皆さんにとってモノノフのコールはどんな存在ですか?

高城 エネルギーです! あのコールがあるからライブがもっと楽しいものになっていますし、がんばろうと思えます。私たちの力になっていますね。もはやコールがないと不安になるくらいです。それぐらい大切な存在です。今回の「ももクリ」では、演出の監督さんが初めてご一緒する方だったんですけど、「ももクロちゃんやモノノフが大事にしていることをこのライブで大事にしたい」と言ってくださって。その言葉に愛情を感じましたし、私たちも改めてモノノフさんの大切さを再確認しました。

百田 ライブでお客さんが声を出せなかったコロナ禍を経て、「やっぱり私たちのライブってこれだよね」「モノノフさんのコールがあってこそ完成するよね」と改めて実感しています。モノノフさんのコールは、一緒にライブを作り上げるための大切な要素ですね。フェスに出ると、ほかのアーティストのファンの方がモノノフさんのコールに驚いてくれますし、ももクロのライブを象徴する存在かもしれないです。

佐々木 初めてももクロのライブを観る方には一番注目してほしいポイントかも。

玉井 そうだよね。初めてライブを観る方に対して「ここに注目してほしい!」って言える一番のポイントなので、「360 Reality Audio Live アプリ」でコールの臨場感も味わってもらえるのは私たちとしてもとてもうれしいです!

ももいろクローバーZ

ももいろクローバーZ

「ももクリ」ならではの立体音響の届け方

ボーカルやコーラス、楽器などの音源1つひとつに位置情報を付けて球状の空間に配置することで、360°全方位から音が降り注ぐ没入感のある音場を実現するソニーの立体音響体験、360 Reality Audio。「ももクリ」配信の立体音響化を担ったWOWOWの技術センター コンテンツ技術ユニットのエンジニアである戸田佳宏氏は、「ステレオが左右(LR)の2チャンネルであるのに対し、音を球体状の空間に自由自在に配置できるのが大きな特徴。それを生かして何ができるかと言うと、歌や楽器の音を1つひとつ分離させ、それぞれをクリアに聴かせることが可能になります。前後左右、さらには上下も音響として表現できるので、会場の空気感や臨場感を視聴者に届けることができます」とその特性を改めて強調する。

左からソニー パーソナルエンタテインメント事業部 プロジェクト・リーダーの坂根圭太氏、WOWOW 技術センター エンジニアの戸田佳宏氏、ソニー パーソナルエンタテインメント事業部の満生一隆氏。

左からソニー パーソナルエンタテインメント事業部 プロジェクト・リーダーの坂根圭太氏、WOWOW 技術センター エンジニアの戸田佳宏氏、ソニー パーソナルエンタテインメント事業部の満生一隆氏。

今回の「ももクリ」では後半からバックバンド・DMB(ダウンタウンももクロバンド)がステージに加わり、バイオリンも織り交ぜた強靭かつ迫力あふれる生演奏で4人のパフォーマンスが届けられた。戸田氏は、バンドの各楽器の音を球体内にどう配置していくかが立体音響化にあたっての1つのポイントだったと解説。「ももクロのライブはバンドの生演奏に加えて緻密に作り込まれた同期音源も使われており、音数が多いのが特徴です。360 Reality Audioを用いることで、ももクロチームが届けたい音の世界観を、視聴者により効果的に伝えられるのではないかと思います」と、ももクロのライブと立体音響技術との親和性の高さについて言及した。

生配信時にミキシングなどがリアルタイムで行われたWOWOWの音声中継車。

生配信時にミキシングなどがリアルタイムで行われたWOWOWの音声中継車。

音声中継車内のコントロールルーム。レコーディングスタジオと同様の作業環境になっている。

音声中継車内のコントロールルーム。レコーディングスタジオと同様の作業環境になっている。

また、戸田氏は360 Reality Audioのクオリティはマイクの配置に左右されるため、それぞれのマイクの役割分担を考えて空間を作ることがキーだと説明する。今回の配信にあたり、さいたまスーパーアリーナの場内には無数のマイクが設置された。その中にはステージ方向ではなく、スタンド席に向けられたものも。普段はステージの周りのみにマイクを置くことが多いが、今回は天井レベルの階層も含め、全体で通常の2倍ほどの数のマイクが用意されたという。戸田氏は視聴者のライブ空間内の位置をアリーナ席の中央と想定しつつ、前方のステージからの音の表現、さらには客席全方位からの音の表現も意識したとのことで、「お客さんのコールや、曲中のコール&レスポンスも聞こえるようにして、ももクロのライブならではの“会場感”を味わっていただくことを考えました」とこだわりを語った。

スタンド席に向けて設置されたマイク。

スタンド席に向けて設置されたマイク。

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」DAY2公演の様子。

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」DAY2公演の様子。

メンバーがインタビューで語った通り、今回の「ももクリ」は公演中盤に8分を超えるナンバー「idola」がライブ初披露されたのち、開演時の出囃子である「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が鳴り響いたシーンが1つのハイライトとなった。そしてそこからアイドルシーンに渾然と輝くアンセム「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」へとなだれ込む堂々たるパフォーマンスは、ももクロが唯一無二のアイドルであることを強く印象付ける爽快さにあふれていた。モノノフが叫ぶ“うりゃおい”の一体感も含め、会場で生まれた熱狂をぜひ立体音響で楽しんでほしい。「360 Reality Audio Live アプリ」はスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器にインストールしたうえで、手持ちのヘッドフォンやイヤフォンで楽しむことが可能。また、360 Reality Audio対応のAmazon Fire TVでも視聴できる。WOWOWでの放送・配信については、映像と音声をブラッシュアップし、メンバーのインタビューも加えたスペシャルエディションで届けられる予定だ。会場でライブを目撃した人も、足を運べなかった人も忘れずにチェックしよう。

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」DAY2公演の様子。

ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」DAY2公演の様子。

プロフィール

ももいろクローバーZ(モモイロクローバーゼット)

百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人からなるアイドルグループ。2008年にももいろクローバー名義で結成され、2010年5月にシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューを果たした。2011年4月に早見あかりがグループを脱退したあと、グループ名をももいろクローバーZへ改名。2012年にグループ結成当初から目標としていた「NHK紅白歌合戦」に初出場し、2014年3月には女性グループとして初となる東京・国立競技場での単独ライブを成功させた。2016年2月に3rdアルバム「AMARANTHUS」、4thアルバム「白金の夜明け」を同時リリースし、同月より初のドームツアーを開催。2018年5月には結成10周年を記念した初の東京・東京ドーム公演を行ったほか、ベストアルバム「桃も十、番茶も出花」を発表した。結成11周年記念日である2019年5月17日に5thアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」、その3年後の結成14周年記念日である2022年5月17日に6thアルバム「祝典」をリリース。2024年5月に7thアルバム「イドラ」を発表した。8月にアニメ「転生したらスライムだった件 第3期」のオープニング主題歌第2弾「レナセールセレナーデ」、2025年7月にアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース FORSQUAD」の主題歌「Event Horizon」をCDリリース。2025年12月に埼玉・さいたまスーパーアリーナでクリスマスライブ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」を行った。