闘病中のドクター・中松、がん撲滅に向けて歌手デビュー

発明家のドクター・中松が86歳にして歌手デビューすることが決定。通商産業省（現・経済産業省）により「発明の日」に定められている4月18日にデビュー曲「ガンの顔つき悪くても」を先行配信し、6月24日に同曲をCDリリースする。

86歳の誕生日である昨年6月26日に、医師から導管がんと診断され余命は2015年末までであると告知されたドクター・中松。彼はがんと闘いながら「最後に世のため人のためになることをやろう」と決意し、全米がん撲滅協会の名誉会長となって、現在は導管がんの新治療法の発明に挑んでいる。

デビュー曲「ガンの顔つき悪くても」はドクター・中松が自ら作詞を担当。日本語バージョンのほか、「Even Cancer Face Very Bad」と題した英語バージョンも制作されている。なお英語バージョンは日本語バージョンと同じく4月18日に配信され、CDシングルにもカップリングとして収録される。

ドクター・中松は自身の歌手デビューについて「今年末までと余命宣告を受けた私が、まさか87才になろうとしているのに歌手デビューするとは！ 私はアメリカで『レオナルド・ダ・ヴィンチとスティーブ・ジョブズを合わせた人』と言われているが、ダヴィンチもジョブズも歌手になっていないのでさぞかし墓場で驚いているだろう。彼らを墓場で驚かせているあいだに、私が墓場に行かないようにするのがこの歌手デビューのきっかけです」と説明している。