知られざる和製パワーポップのルーツ集めた貴重音源コンピ登場

The Beatles、Badfinger、The Who、Pilotなどの影響を受けて明快でポップなロックンロールを志向した、日本のパワーポップのルーツと言えるバンドを集めたコンピレーション「スウィーター！ ルーツ・オブ・ジャパニーズ・パワーポップ 1971-1986」が本日2月18日に発売された。

もともと2005年にリリース予定だったが、諸事情から発売延期となっていたこの作品。ARBや甲斐バンドの田中一郎、チューリップやオールウェイズの伊藤薫、ザ・バッヂの田中信明が在籍した「リンドン」や、のちにオフコースに加入する松尾一彦と大間ジローが在籍した「ザ・ジャネット」、“和製ジョン・レノン”とも呼ばれた廣田龍人とオフコースの清水仁が在籍した「ザ・バッド・ボーイズ」、テレビ番組「HOT TV」出身のThe Beatles風バンド「THE BEATS」、某バンドのメンバーによる覆面ユニット「ベイ・シティ・フェローズ」などの音源が収録される。のちにロックシーンを盛り上げたアーティストたちの若き日の活動の軌跡が記録された、貴重な作品となっている。

本作の収録曲は18曲中13曲が初CD化。それぞれの楽曲は、伊藤銀次、加藤和彦、松本隆、日高富明、小田和正、井上忠夫（井上大輔）といった面々が当時の制作陣として名を連ねている。収録音源には数十年ぶりに蔵出しされたオリジナルマスターテープからデジタルリマスターを実施。CDには32ページのカラーブックレットが付属し、当時を伝える貴重な図版も掲載される。