2万人の大合唱！BABYMETAL、たまアリで“WODの乱”

BABYMETALのワンマンライブ「LEGEND "2015" ～新春キツネ祭り～」が1月10日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

BABYMETALは2014年に“メタルレジスタンス”と称した活動の第2章としてワールドツアーを敢行。ツアーを完遂した同年11月のイギリス・O2 Academy Brixton公演で、第3章への布石となる楽曲「Road of Resistance」を初披露した。そしてこの日行われたさいたまスーパーアリーナ公演には海外から駆けつけたファンを含む約2万人が集結。オープニングムービーでは3人の活動によって世界が“THE ONE”という1つの共同体になったことや「新たなメタルレジスタンスの幕開けとともに、再び“日いづる国”へと舞い戻るのだ」ということがアナウンスされた。その後SU-METAL（Vo, Dance）、YUIMETAL（Scream, Dance）、MOAMETAL（Scream, Dance）の3人がステージに舞い降りた棺桶の中から登場。「さあ時は来た！ いざ進まん！」というナレーションを合図に「メギツネ」からライブの口火が切られた。朱色の太鼓橋に洋風の城壁という和洋折衷セットが組まれたステージに立った3人は序盤からフルスロットルのパフォーマンスを見せつけ、場内を瞬く間に熱く盛り上げていった。

レーザーが飛び交う派手な演出も用意された「いいね！」では、3人が「SSA!（さいたまスーパーアリーナ）」と叫びつつ、“SSA”を両腕で表現する一幕も見られた。続いてBABYMETALは新曲（タイトル未定）をファンに贈り、かわいらしい振り付けと笑顔を会場に届ける。またSU-METALが凛々しい表情で歌い上げたドラマチックな「紅月 -アカツキ-」、YUIMETALとMOAMETALによるキュートなラップメタルチューン「おねだり大作戦」といった人気曲も次々と披露された。

ライブの中盤、「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」ではSU-METALが要所で「Say! / Come on!」などと叫んで合唱を促し、「4の歌」ではYUIMETALとMOAMETALが「もっと声出せるよね！」「まだまだ全然足りないよ！」と煽るなどして会場の一体感を高めた。彼女たちのサウンドの要である神バンドによるテクニカルなプレイが飛び出した圧巻のインストセッションを挟み、SU-METALの伸びやかなハイトーンが冴える「悪夢の輪舞曲」ではメインステージとセンターステージに架かった吊り橋が彼女を乗せたまま上昇するというギミックや、火柱などによる演出で楽曲の世界観が彩られた。その後彼女たちは終盤に向けてラストスパートとばかりに「ヘドバンギャー！！」「ギミチョコ！！」という人気曲を連発し、本編ラストに「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を披露。アリーナでは“ウォールオブデス”や会場一体となっての“ダメジャンプ”が発生し、壮観な光景が広がった。

アンコールはオープニング曲として演奏される機会の多いナンバー「BABYMETAL DEATH」からスタート。勢いを保ったまま3人はライブ定番曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」を間髪入れずに投下した。そしてBABYMETALの新たな活動への足がかりとなる「Road of Resistance」が披露される段では、エピローグとして“ウォールオブデスの乱（RUN）”というキーワードを含む映像が流された。その後BABYMETALのロゴフラッグを担いだ3人がステージに登場。神バンドが奏でる高速メロディックパワーメタルチューンにあわせて勇ましい踊りと歌を繰り出すと、フロアは“ウォールオブデスの乱”の名に恥じぬ狂騒状態に。さらに「Wow wow」とシンガロングする場面ではSU-METALの「Sing it!」を合図に、約2万人が拳を突き上げて大合唱。壮大かつドラマチックな楽曲でクライマックスに達したところで3人は「We are! BABYMETAL!」と叫び、最後に「See you!」と挨拶してステージをあとにした。

なお終演後には今後の活動に関する予告映像が上映された。ここではメタルレジスタンスの第3章“Trilogy”が幕を開けたこと、5月に「BABYMETAL WORLD TOUR 2015」がスタートすること、6月に千葉・幕張メッセ展示ホールで彼女たちにとって最大規模の日本国内ライブが開催されることがアナウンスされた。詳細は追って発表となるので、続報にも注目しておこう。