GALNERYUS、渋谷公会堂でツアー完遂＆2月にアンコール公演も開催

GALNERYUSが11月23日に東京・渋谷公会堂にて全国ツアー「"THE VOYAGE TO THE BOUNDLESS UNIVERSE”TOUR」のツアーファイナルを開催した。

このツアーは9月発表の最新アルバム「VETELGYUS」を携えて行われたもの。彼らは過去最多本数となったツアーの最終公演を大入りの渋谷公会堂で迎え、パワフルかつテクニカルなパフォーマンスで観客を圧倒した。

会場が暗転し、最新アルバムのオープニングナンバー「REDSTAR RISIGN」が流れる中でメンバーがステージに登場。彼らは疾走感あふれるアルバムのリードナンバー「ENDLESS STORY」からライブの口火を切り、続けて「THERE'S NO ESCAPE」「ULTIMATUM」とアルバムの曲順通りに序盤のステージを展開していく。その後、MCでは小野“SHO”正利（Vo）が昨年に続き渋谷公会堂でワンマンを開催できたことに感謝の言葉を述べ、「今日はニューアルバムの曲を出し惜しみせずにどんどんやっていきます！」と宣言。その言葉通り、ライブはTAKA（B）のスラップが炸裂し、それに負けじとSyu（G）の高速リックが畳みかけられた「THE GUIDE」、情熱的な小野のシャウトに呼応するかのようなフロアからのシンガロングが響きわたった「ENEMY TO INJUSTICE」、YUHKI（Key）がショルダーキーボードを抱えてステージ前方に飛び出し、Syuとのソロバトルで観客の視線をさらった「VETELGYUS」と次々に新作の収録曲が披露された。

中盤のMCではアルバムの収録曲「ATTITUDE TO LIFE」が12月3日にシングルカットされることが改めて発表された。表題曲は日本テレビほかで放送中のアニメ「曇天に笑う」のエンディングテーマ。Syuは「皆さんはアニメのエンディングで僕らの曲が流れるとキュンキュンくるでしょ？」とフレンドリーに語り出し、この曲がアニメのために書き下ろされたものであることを明かす。ここでは同アニメのファンであるというSyuが、アニメの制作サイドから「ATTITUDE TO LIFE」の制作にあたり、綿密なリクエストがあったというエピソードを語る一幕も見られた。そして届けられたロックバラード「ATTITUDE TO LIFE」では、Syuによる泣きのギターソロや、小野の渾身のシャウトが観客を酔わせた。

ライブの後半、ディスコ調の軽快なナンバー「SECRET LOVE」では、ミラーボールがステージ上方に登場。きらびやかに彩られた場内はさながらダンスフロアのような盛り上がりを見せた。その後Jun-ichi（Dr）のドラムソロコーナーへ突入。Jun-ichiは緩急のあるソロプレイを披露し、テクニックのみならず曲芸のようなスティックさばきでも観客を大いに盛り上げた。本編のラストに届けられたのは「BASH OUT!」「I WISH」の2曲。ステージに火柱が上がる演出も用意される中、彼らは観客とのコール＆レスポンスや大合唱に興じて会場を1つにまとめあげて本編を締めくくった。

アンコールでは今回のツアーで開催予定であった愛媛・松山SALONKITTY公演が、台風のため2015年2月1日に延期となったことに加え、2月3日に大阪・ROCKTOWNでツアーのアンコール公演が開催されることなどがアナウンスされた。その後バンドはニューシングルのカップリング曲「MY FAITH」と、ハイスピードなアッパーチューン「THE PROMISED FLAG」を投下してライブをステージを去った。

その後ダブルアンコールがSyuのギターソロからスタート。Syuは「君が代」を奏でたあとに胸に手を当てるといったパフォーマンスで観客のテンションを高めた。YUHKIもステージに登場し、美しくも情熱的なインプロビゼーションを繰り出す。そしてダブルアンコールは「RISE UP」で熱狂のままにフィニッシュするも、さらなる歓声を受けて再びメンバーがステージへ。「最後は皆さんとこの曲の大合唱で終わりたい！」と小野が叫んでからラストに「DESTINY」が届けられ、大興奮のままにすべての演目が終了した。最後はステージのメンバーとフロアの観客との記念撮影が行われ、温かい雰囲気の中でツアーファイナルは大団円を迎えた。