NICO「カベ ニ ミミ」完遂!10代公演で古村アカペラ披露

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NICO Touches the Wallsが3月1日に篭城型ライブ「カベ ニ ミミ」の一環で、10代限定公演「門限 ハ マモラナイト」を開催。ティーンエイジャーのファンを前に1時間半にわたるライブを繰り広げた。

10代の観客を前に挨拶をするNICO Touches the Walls。

10代の観客を前に挨拶をするNICO Touches the Walls。

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NICO Touches the Walls「カベ ニ ミミ DAY21『振替公演(門限 ハ マモラナイト)』」の様子。

NICO Touches the Walls「カベ ニ ミミ DAY21『振替公演(門限 ハ マモラナイト)』」の様子。

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同公演は当初2月8日に実施される予定だったが大雪のため延期され、実質的な「カベ ニ ミミ」最終公演となった。場内が暗転し、待ち焦がれた観客たちのざわめきが大きくなる中、Red Hot Chili Peppers「Around the World」が爆音で鳴り響く。そして光村龍哉(Vo, G)の「よろしく!」という挨拶とともにライブの幕が上がった。

10代限定ライブにちなんで、「門限 ハ マモラナイト」本編のセットリストは光村が10代の頃に原曲を作った楽曲に絞って構成。序盤は坂倉心悟(B)の跳ねるようなベースを軸にアンサンブルが展開する「有言不実行成仏」、骨太なグルーヴで魅せる「SURVIVE」、古村大介(G)の奏でる歪んだギターが印象的な「錆びてきた」が連続で投下された。

「明らかにピチピチしてる!」と観客を見渡し、若干悔しそうな表情を浮かべる光村だが間髪入れずに「皆さんの若さに負けるつもりはありません!」と対抗心を燃やす。さらに「今日は10代のときに作った曲しかやりません。普通のライブだと思わないでください、みんなの傷口に塩を塗る曲ばかりです。僕らも10代の頃に戻って演奏します」とライブのコンセプトを説明。みずみずしいメロディや歌詞が光る「ページ1」「夏の雪」でポップな空気を送り込んだかと思えば、「僕がいなくても地球はまわってる」「君だけ」など10代の頃に作ったと思えない壮大なスケールの楽曲でオーディエンスを圧倒した。

光村の中学時代の苦い失恋のエピソードを挟んで届けられたのは、大人びたラブバラード「波」や、中学3年の頃に作られた「ランナー」。ライブの後半では、盛大なハンドクラップと合唱が起きるライブの定番「手をたたけ」、対馬祥太郎(Dr)が破壊力のあるドラムを炸裂させる「そのTAXI,160km/h」と続く。「友情讃歌」でフロアの熱狂はピークに達し、光村は「これまでで一番大きなコール&レスポンスでした。耳がかゆい」と観客を褒め讃える。さらに「こっから先、みんなが時代をつくっていくわけで。そういう人たちに僕らの音楽が支持されているのは喜ばしいことです。必ずみんなと一緒に高い山を登りたいと思います。だから一生ついてきてください」と呼びかけた。本編を締めくくる曲として選ばれたのは、メンバー自身も演奏するたびに背中を押されるという「雲空の悪魔」。歌詞の言葉1つひとつを噛み締めるように歌う光村と、丁寧に楽器を鳴らすメンバーたち。最後は「がんばろうな、俺たち!」という光村からの観客へのエールが響いた。

メンバーの退場後、一瞬沈黙が訪れるが、どこからともなく「Happy Birthday」の合唱が始まり、この日29歳の誕生日を迎えた古村を祝福する。古村は照れくさそうにステージに再登場すると、「バンド始めたのが19歳のときで、今と感覚が変わらなくて。大丈夫かなって」と自分の成長に自信なさげ。また観客から「歌って!」というリクエストが寄せられると大慌てで「ない! ない! メンバー助けてくれ!」と楽屋にいる光村、坂倉、対馬にヘルプを求めた。ニヤニヤしながらステージに姿を見せた光村は「29歳になった抱負を述べてもらいましょうか」と古村に促す。一旦は車の免許を取得すると宣言した彼だが、メンバーからダメ出しを食らい「30になったら恥ずかしい歌詞は書けないから、20代のうちに『夕立マーチ』のような恥ずかしい歌詞を書こうと思います」と約束した。

アンコールでは、「観客が残りの10代を駆け抜けられるように」という願いを込めて「Broken Youth」が演奏された。この曲では古村が大サビの前でアカペラを披露し、ひと際大きな盛り上がりをみせる一幕も。そして「なんとか20日間やれたぜ! 今日をみんなと迎えられてよかったです」という光村の言葉が場内に響き、20日間におよんだ「カベ ニ ミミ」は大団円を迎えた。

なお「カベ ニ ミミ」の最終公演になる予定だった2月27日の公演「O髭の日FINAL~死亡遊戯~」は、対馬がセットリストやライブのコンセプトを決定。「アビダルマ」「THE BUNGY」などBPMが高速の7曲をノンストップでプレイするサディスティックなパフォーマンスを全力で届けた。

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