女王蜂、1年ぶり活動再開ライブで“赤から白へ”変化

2014年2月24日 12:22 371 19 音楽ナタリー編集部

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女王蜂が2月22日、東京・SHIBUYA-AXで1年ぶりとなるワンマンライブ「白熱戦」を実施した。

アンコールで客席に花を投げ入れるアヴちゃん（Vo）。（撮影：中野修也）

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女王蜂は2013年2月22日に同会場にて活動休止前最後のライブを行っており、思い出深いステージで今回ファン待望の活動再開を果たす形となった。ドレスコードにあわせて白い服を着た観客でフロアが埋まる中、幕が開くとやしちゃん（B）とルリちゃん（Dr）、男性サポートギタリスト、女性キーボーディスト2名が演奏をスタートさせる。メンバーは全員真っ赤な衣装を着用しており、荘厳なオープニング曲でフロアの期待を煽った。

そして同じく赤い衣装で現れたアヴちゃん（Vo）は第一声で「新曲！」と言い放ち新たなナンバー「緊急事態」を初披露。ハードかつメロディアスな楽曲と、予想外の真っ赤なビジュアルにフロアは釘付けとなった。

その後もバンドは「ストロベリヰ」や「鬼百合」といった人気曲を連発。アヴちゃんはしなやかに体を揺らしながら、思いを込めて歌声を届けていく。「鬼百合」は通常のバージョンでの演奏に加え、ファンキーなアレンジによる新バージョンも披露され、バンドはその新たな魅力を観客に届けた。

さらにアヴちゃんはライブ中盤でピンクの衣装に着替え「火の鳥」を熱唱。歌詞の「さようなら」を「ただいま」と変えて歌い、ファンの熱い歓声を浴びた。さらに“ジュリ扇”を振り回しながらのバブリーなディスコタイムを経て、情感たっぷりの「燃える海」が演奏される。ライブ終盤ではアヴちゃんが白いドレスに着替え、ステージを縦横無尽に動き回りながらアグレッシブなパフォーマンスを披露。そして「ありがとう」と何度も口にして、活動再開を1年間待っていたファンに感謝の気持ちを伝えた。本編ラストの「人魚姫」でアヴちゃんはドレスを脱ぎ捨てタンクトップ姿で熱唱。髪を振り乱しながら激しく踊り咆哮するなど、感情むき出しのステージングを見せつけた。

アンコールではメンバー全員が白いTシャツに着替えて登場。「デスコ」「イミテヰション」の2連発でフロアは再びピークとも言える盛り上がりを見せる。アヴちゃんは「SHIBUYA-AXで3回ワンマンやらせてもらってるんですけど全部意味があるライブでした」「また走り出せることがうれしい」「今日は白い服着てくれてありがとう。私ら赤で出てきてビックリしたやろ（笑）」などと笑顔で観客に語りかける。そして「これからもぶっちぎっていくので付き合ってください」と力強く宣言すると、フロアはこの日一番の大歓声に包まれた。そしてアヴちゃんによる「この1年間、皆さんに私が一番伝えたかった曲を最後にやります」との紹介を受けてバンドは「告げ口」を演奏。約90分におよぶ復活のステージを初期からの代表曲で締めくくった。

女王蜂はこのあと3月に大阪と東京、9月に札幌でワンマンライブシリーズ「灼熱戦」を開催する。アヴちゃんが「めっちゃ狭いところにしたからチケットの“争奪戦”をしてください」とこの日のライブのMCで語った通り、プラチナチケット化は確実となりそうだ。