音楽ナタリー

しゃちほこ5000人ライブ大成功!次は“6人で”武道館へ

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チームしゃちほこが昨日12月21日、愛知・愛知県体育館にて単独公演「愛の地球祭り2013」を行った。

今年の夏には東京・日比谷野外大音楽堂と、メンバーの地元である愛知・名古屋国際会議場センチュリーホールという約3000人規模の大会場でライブを成功させた彼女たちだが、愛知県体育館のキャパシティはその2会場を上回る約5000人。愛知・名古屋CLUB QUATTROを舞台にした昨年末の初ワンマンから比べれば、およそ10倍の動員数となった。

開演時間になり客電が落ちると、ステージの左右に吊り下げられた巨大なスピーカーからは「おいおまえらー!」と咲良菜緒の怒号が鳴り響いた。先日発売された雑誌「クイック・ジャパン」のインタビューで脱退をほのめかすような発言を残していた彼女は、続けて「いろいろ聞きたいことがあるんだろー! いいかよく聞けよ、そんなことはおまえが考えろー!!」と叫ぶ。煽り文句に火を注ぐように、オープニングSEのBlur「song2」が爆音で鳴らされると、観客のボルテージは一気に急上昇。そしてメンバー登場と思いきや、ステージ後方の巨大スクリーンには意外な男の顔が映し出された。

そこに現れたのは、Vシネ界の帝王・竹内力。チームしゃちほこのボスを名乗る力は、何者かの攻撃により悲しみの海に沈められた地球を“愛”で救うべく「しゃちほこ、出動や!」と伊藤千由李、坂本遥奈、大黒柚姫、安藤ゆず、咲良菜緒、秋本帆華に招集をかける。スクリーンに6人の姿が揃うと、ステージ上段にはおなじみの出囃子に乗せて実物の6人がスタンバイ。そしてステージ下段のドラムセットではドラマーが勢いよくビートを刻み、1曲目の「ザ・スターダストボウリング」へ。2コーラス目を終えたところで初めてドラマーの表情がスクリーンに映し出され、それがサプライズゲストの真矢(LUNA SEA)であることがわかった。

説明もなく豪華コラボレーションを披露したチームしゃちほこは、真矢がステージを去ったあと続けざまに4曲を連発。さらに初披露の新曲「いいくらし」が披露された。「いいくらし」は硬質なアナログシンセサウンドがフロアを揺らす本格的なアシッドハウス風ナンバー。突然の新曲披露に会場は大きな盛り上がりを見せた。6曲連続のパフォーマンスを終えたメンバーはここでようやくMCを挟み、満員の客席に笑顔で手を振り歓声に応える。ちなみに6人が着用した初お披露目の新コスチュームは、タツノコプロの名作アニメ「ハクション大魔王」のキャラクター・アクビちゃんをイメージしたものだという。

小さなイベント会場と変わらないリラックスムードでトークを続ける6人だったが、突然場内に落雷のような音が鳴り響き、ステージは暗転。スクリーンに映る何者かが伊藤の写真を指差すと、悪魔的メタルサウンドに合わせて奇妙な仮面を付けた伊藤そっくりの“ちゆ閣下”が姿を現す。「お前らピザは好きかー! お前もピザが好きそうだな。好きなんだろ? お前らまとめてピザ人間にしてやろうかー!!」とちゆ閣下がシャウトすると、しゃちほこメンバーに似た仮面姿の5人が姿を現し、さらに悪魔メイクを施したピザキッズたちがズラリ。仮面姿の6人が「ピザです!」を歌う中、客席通路では大量のピザキッズたちが“ピザお面”を配りまくるという異様な光景が広がった。また「最強パレパレード」では仮面姿の6人も客席通路を駆け回り、バズーカを放ったりとやりたい放題だ。カオス状態の中、安藤、坂本、伊藤の3人は唐突にユニット曲「私がセンター」を初披露。そして秋本が「いけない、私何やってるんだろう。愛で地球を取り戻さなくちゃいけないのに、こんなことやってる場合じゃない!」とマスクを外してオリエンタルなバラード曲「おっとりガールの憂鬱」を歌うと、ほかの5人も正気に戻っていく。

「ほのかちゃんソロがよかったから魔法が取れちゃったー!」と喜びあう6人の前に、今度は突然キーボードがせり出してきた。続いてのスペシャルゲストは、驚異的なボイスパーカッションで世界中から注目を集めるDaichiだ。自称いちご星の住人・安藤は「いちご星の隣のボイパ星のDaichiくんです!」と紹介。Daichiがマイク1本で同時に複数の音を鳴らす妙技で「首都移転計画」を演奏したり、安藤の発言にさまざまな効果音で返事を返したりするたび、客席ではどよめきの声が上がる。そしてDaichiがキーボードの前に座ると、ボイパとピアノの音色のみをバックにしたチームしゃちほこの新曲「赤味噌Blood」が初披露された。

「チームシャチホコ、後半戦モガンバッテネー」というDaichiのロボット風ボイスに背中を押され、6人は勢いよくライブ後半戦へ。しかし「勝手にハイブリッド」からの「OEOEO」までの5連発で力尽きてステージに倒れ込んでしまう。ここで再びスクリーンにボス・竹内力が登場し「どうしたしゃちほこ、君らの力はそんなもんなんか。顔を上げるんや! 君たちを応援しにこんなにたくさんの人たちが集まってくれたんやで。その愛の力を借りるんや!」とVシネさながらの迫力でメンバーに発破をかける。そして「がんばってーがんばってーしゃーちほこー」とスクリーン越しに声援を送るボスの声に合わせ、約5000人のコールが会場を包み込むと、秋本が立ち上がり「みんな行くよー! お客さんこんな応援してくれてるんだからがんばるよ!」とほかの5人を励ました。

声援を受け立ち上がった6人は「乙女受験戦争」を熱唱。そして再度登場した真矢のパワフルなドラムに乗せて「そこそこプレミアム」「トリプルセブン」を畳みかける。チームしゃちほこの奮闘ぶりに、ボスは「取られたものは取り返す。子供の前でええ教育や……。これで地球はまた愛にあふれる星になったで」としみじみ語った。そして「お客さんたちどうやろ。ワシらも愛知県体育館に色とりどりの風船の花を、咲かせようじゃありませんか」と呼びかけると、観客が入場時に配布された風船をスタンバイし、ラストナンバー「マジ感謝」へ。6人の歌声に乗せておよそ5000発の風船が場内を飛び交った。

アンコールを受けてふたたびステージに上がった6人は感謝の思いを込めて、この日4曲目となる初披露の新曲「大好きっ!」をプレゼント。そしてゲストの真矢とDaichiを改めて紹介し、2人にも感謝の気持ちを伝えた。「それではホントにホントに、最後の曲です」とメンバーが歌う姿勢に入ったところで、またしてもスクリーンにはボスの姿が。動揺するメンバーをよそに、ボスは突然「皆さんにちょっとしたプレゼントを用意しました。2014年の『しゃちサマ』は……武道館だ!!」と唐突に8月の東京・日本武道館公演開催を発表した。メンバーは奇声を上げながら腰を抜かし、ステージ上にへたりこんでしまう。さらにボスは観客に向け「この中で武道館に行かへんモンがおったら、地獄の果てまで追いかけ回しまっせ……。おっと失礼。お客様たち、皆さんの愛で! 愛で! 愛で! 楽しい夏を過ごしましょう!」と呼びかけた。

「武道館でやるのって有名な人たちだけだよ」「寿命が5年ぐらい縮んだ」とうろたえる6人だったが、気を持ち直して最後の曲「でらディスコ」をなんとか歌い上げた。そしてメンバーそれぞれ、最後の挨拶へ。咲良は「初ワンマンから約1年、周りの環境も変わったし、自分自身もすごく変わった1年でした。その『変わった』は『成長できた』ってことだと思ってるし、こうやってみんなとライブをしたり、握手会やツーショット会で直接お話するといろんなことが感じ取られるんですよ。来年の夏も武道館ということで、初心を忘れずに……6人で。そうだよ6人だよ! 6人でやっていきますので……」と話したところで思わず目に涙を浮かべ、隣でもらい泣きする秋本と抱き合った。

伊藤は「ブログに夏ぐらいに武道館でやりたいって書いたんです。それが叶ったんですよ!」と喜びを語り「武道館はこの6人と今日の5000人の皆さんと、今日来られなかった……人類? 人間? 地球には人間がたくさんいるじゃないですか。人間はたくさんいるんだから1万人は来てくれる気がする。この6人で武道館がんばりますので、皆さん来てください!」とコメント。秋本は「私たちの目標は『Road to 笠寺』で、1万人の武道館はまだ停車駅だから、皆さん最後までこのしゃちほこという電車に乗っててください」と、日本武道館の先に見据えた目標、愛知・日本ガイシホール単独公演への強い思いを伝えて締めくくった。

チームしゃちほこ「愛の地球祭り2013」
2013年12月21日(土)愛知県 愛知県体育館 セットリスト

01. ザ・スターダストボウリング(ゲスト:真矢)
02. お願い!unBORDE
03. 尾張の華
04. 首都移転計画
05. 愛の地球祭
06. いいくらし ※新曲
07. ピザです!
08. いただきニッポン!~おみそれしましたなごやめし~
09. 最強パレパレード
10. 私がセンター / 安藤ゆずとストロベリー・グッバイ・フォーエバーズ(安藤ゆず・坂本遥奈・伊藤千由李) ※新曲
11. おっとりガールの憂鬱 / 秋本帆華
12. 赤味噌Blood(ゲスト:Daichi) ※新曲
13. 勝手にハイブリッド
14. サマラバ
15. ごぶれい!しゃちほこでらックス
16. 恋人はスナイパー
17. OEOEO
18. 乙女受験戦争
19. そこそこプレミアム(ゲスト:真矢)
20. トリプルセブン(ゲスト:真矢)
21. マジ感謝
<アンコール>
22. 大好きっ! ※新曲
23. でらディスコ

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