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TWS BLOOM (feat. Ayumu Imazu)
1人ひとりの花を抱き締める、全肯定の“Boyhood Pop”
文 / 岸野恵加
聴いているだけで、脳内がキラキラとした世界に満たされていく。ダンサブルなビートに乗せて、気分がどんどん明るくなっていく。TWSの新曲「BLOOM (feat. Ayumu Imazu)」は、そんな極上のポップソングだ。
TWSはSEVENTEENが所属するPLEDIS Entertainmentから2024年1月にデビューした6人組ボーイグループ。昨年は新人賞8冠を含む18冠に輝き、今年4月リリースの3rdミニアルバム「TRY WITH US」では、第5世代ボーイグループとして初めて、韓国の6つの主要音楽番組すべてで1位を獲得する“グランドスラム”を成し遂げた。「BLOOM (feat. Ayumu Imazu)」は、勢いに乗り続けるTWSの日本1stシングル「はじめまして」の収録曲である。
TWSは独自のジャンル“Boyhood Pop”を提唱しており、楽曲を通して少年時代の純粋で美しい感性を表現する。R&Bの要素を取り入れたポップソング「BLOOM」もその文脈上にある1曲だと言えるが、作詞作曲を手がけたAyumu Imazuならではの心地よいメロディラインによって、メンバーの新たなボーカルの魅力が引き出されているように思う。甘く優しい歌声で「自分にしか出せない色の花を咲かせよう」というメッセージが歌われ、聴く人すべてを励ます"全肯定"的な応援歌が完成した。サビが全員でのユニゾン歌唱である点もTWSの楽曲としては新鮮で、メンバーの日本語の発音がとてもナチュラルなことも特筆したいポイント。自然体で親しみやすいTWSの魅力は、日本語詞の楽曲でも健在である。
また「BLOOM」は、7月より放送されるテレビアニメ「ブスに花束を。」のオープニングテーマに決定している。同作は、少女マンガのような恋愛に憧れつつも容姿に自信がない女子高生の学園生活が、人気者のイケメン同級生とのある出来事から一変していくラブコメディ。「『奇跡なんてさ、私なんかさ』そんなセリフ、口にしちゃNo no」などネガティブ思考全開の主人公に捧げられたような歌詞も多く、作品の内容にしっかりとリンクしている。
軽やかでさわやかながら、ダイナミックで迫力満点なダンスパフォーマンスが持ち味のTWS。メンバーによる「BLOOM」のダンスチャレンジ動画で披露された振付は、歌詞に合わせた真似しやすい動きが特徴的で、SNSで人気を博しそうだ。ステージで「BLOOM」がどのように披露されるかにも注目したい。
TWS「BLOOM」
- TWS「BLOOM (feat. Ayumu Imazu)」
- 2025年6月2日(月)配信開始 / Universal Music LLC
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作詞:Ayumu Imazu
作曲・編曲:Ayumu Imazu、A.G.O
TWS(トゥアス)

HYBE傘下レーベル・PLEDIS EntertainmentからSEVENTEEN以来およそ9年ぶりにデビューしたボーイグループ。2003年生まれのSHINYU(シンユ)、2005年生まれのDOHOON(ドフン)とYOUNGJAE(ヨンジェ)、2006年生まれのHANJIN(ハンジン)とJIHOON(ジフン)、2007年生まれのKYUNGMIN(ギョンミン)の6人で構成され、グループ名は「いつも一緒に」という意味を込めて「TWENTY FOUR SEVEN WITH US」を略して付けられた。ファンダム名は42(SAI)。7月2日に日本1stシングル「はじめまして」で日本デビューし、同月から8月にかけてグループ初の日本ツアー「2025 TWS TOUR '24/7:WITH:US' IN JAPAN」を6都市で行う。
Ayumu Imazu(アユムイマヅ)

2000年5月12日生まれ、大阪府出身でアメリカと日本を拠点に活動しているアーティスト。6歳でダンスを始め、14歳より約3年半、ダンスやボーカルなどを学ぶため、アメリカ・ニューヨークに留学した。2021年に「東京2020オリンピック・パラリンピック」の成功を目指す「チーム コカ・コーラ」の公式ソングプロジェクトに参加。同年8月に配信シングル 「Juice」をリリースし、ワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビュー。2022年8月に1stアルバム「Pixel」を発表した。2024年1月にリリースした楽曲「Obsessed」はアジア各国でバイラルヒットし、同年開催の「第66回輝く!日本レコード大賞」で企画賞を受賞した。