GANG PARADE「GANG RISE」インタビュー|WANIMA、大森靖子ら参加豪華アルバム

GANG PARADEが6月18日にニューアルバム「GANG RISE」をリリースした。

「GANG RISE」はWANIMA、THE イナズマ戦隊、the telephones、大森靖子らが作家として参加した全20曲の充実作。対バンライブなどを重ねて勢いづくギャンパレの今を、メンバー全員のインタビューで紐解く。

取材・文 / 田中和宏撮影 / 大橋祐希

最近のGANG PARADEはどんな感じ?

──ツアー、イベントなどをこなしつつ、大ボリュームのアルバム「GANG RISE」のリリースを控えているGANG PARADEですが、最近はいかがお過ごしですか?

ヤママチミキ 春から「GANG RISE TOUR」で全国を回っているんですけど、遊び人(GANG PARADEファンの呼称)の熱量がすごく高いです。自分たちも自信を持って回れていて、本当に楽しいツアーです。みんなで特別な話し合いをしたわけじゃないけど、「こういうGANG PARADEにしたい」という目標やギャンパレ像が固まってきて同じ方向を向けている気がします。遊び人の熱さに負けないくらい、こっちも「これが今のギャンパレだ!」という誇りを持ってステージに立てています。

ヤママチミキ

ヤママチミキ

アイナスター 最近、いろんな場所でライブをする機会が増えたので、それが自信につながっています。対バンしたアーティストさんからたくさん刺激を受けてるんですけど、私たちはカッコいいライブを見ると「すげー! 負けられない!」って素直に燃えるタイプで(笑)。「GANG RISE」では、ライブナタリーさんの企画してくれたツアーでご一緒した方々からもたくさん楽曲提供していただいてます。いろんなご縁を形にできていることが幸せだし、遊び人と一緒に最高の遊び場を作れている実感があります。

──ここ最近でメンバーと遊び人の結束力を感じた出来事はありますか?

ユメノユア ライブ以外だと東京マラソンにメンバーの何人かで参加したんですけど、遊び人の応援の力は大きかったですね。去年から東京マラソンを走り終えたあと、ライブイベントの「AGESTOCK」に出演するという流れがありまして。遊び人は応援してくれるだけじゃなくて、ギャンパレのTシャツを着てランナーとして参加している人もいたので、一緒に走れたのは面白かったですね。そうやってグループのイベント以外でもみんなで盛り上がれる関係性が、ギャンパレと遊び人にはあります。

──過去を振り返ると、ギャンパレは苦しむことのほうが多かった印象があるんですが、今の11人からはこれまでにない“抜け感”というか、軽やかさを感じます。

月ノウサギ もちろん大変なことがゼロってわけではないんですが、確かに以前とは雰囲気が変わったなって。

月ノウサギ

月ノウサギ

ココ・パーティン・ココ その雰囲気は遊び人も含めて感じていることというか。分裂を経てGANG PARADEとして再始動してから丸3年が経って、大家族感が増してきてますし、最初は新メンバーがだんだん混ざっていくような感じでしたけど、今ではすっかり大家族のワンチーム。そのよさがちゃんと外にも伝わってきている実感があります。

キャン・GP・マイカ アルバム「GANG RISE」の中には「So many members」という曲が収録されていますが、ギャンパレは今回のツアーで毎回「大人数あるある」コントをやってるんです。昔は大人数ネタをひねり出したりするのに苦戦したけど、最近は最適解が見えた感じ。TikTokで発信するにしても、かわいい感じにするんじゃなくて、ギャンパレらしくワチャワチャした感じとか自虐的なところを見せたりしたほうがギャンパレを知らない人も楽しめるんだなとか。

──「So many members」は自己紹介ソングになっていますが、楽曲を手がけた超能力戦士ドリアンのギャンパレメンバーへの解像度の高さに驚きました。

キラ・メイ 楽曲制作にあたってスタッフさんがやりとりをしていたんですけど、打ち合わせの段階でメモを取って、その場で曲を仕上げていったそうです。ものすごいスピード感でびっくり。瞬発力って大事だなって思いますし、その勢いが曲からも感じ取れます(笑)。

ココ この曲を聴けば、メンバー1人ひとりの歌声と名前、キャラクターがだいたいわかるので、ご新規の方にもオススメです!

キャ・ノン メンバーみんな丸くなりました(笑)。いい意味で無理していないというか。考えることって実はそんなに多くなくていいはずだったのに、昔はなんでも重く背負って、もがいてた感じ。最近のギャンパレは遊び人と遊び場をいかに面白くするかに集中できているという境地にたどり着けたような気がします。今のツアーとの向き合い方も同じで、どうしたらもっといいライブをして、もっと楽しんでもらえるかに集中できている感じがしていいなって思います。

キャ・ノン

キャ・ノン

WANIMA節炸裂のタイトル曲で幕開け

──「GANG RISE」は今のギャンパレの雰囲気をさらに後押ししてくれる作品になりましたね。完全盤は全20曲入りで、一気にこれだけの曲が現体制のオリジナルナンバーとして生まれたわけですから。作家陣がとても豪華なのも驚きです。

GANG PARADE「GANG RISE」完全盤 収録曲

DISC 1

  1. GANG RISE
    [作詞・作曲:ケンタ(WANIMA) / 演奏:WANIMA]
  2. 無理無理きもい
    [作詞:JxSxK / 作曲:大森靖子]
  3. Sparkling Moon
    [作詞・作曲:不眠症]
  4. Gang Gang Disco
    [作詞・作曲:石毛輝(the telephones) / 演奏:the telephones]
  5. パショギラ(11SOUL ver.)
    [作詞・作曲:首藤義勝 / 演奏:KEYTALK]
  6. アンビバレント
    [作詞・作曲:田口悟(RED in BLUE) / 演奏:RED in BLUE]
  7. 一夏(11SOUL ver.)
    [作詞:牛肉 / 作曲:雄之助]
  8. 涙は風に、思いは歌に(11SOUL ver.)
    [作詞・作曲:Misumi]
  9. イマヲカケル
    [作詞・作曲:寺中友将(KEYTALK)]
  10. グッドラック・マイフューチャー
    [作詞・作曲:草野華余子]

DISC 2

  1. ヘイ!ホー!最高じゃん!
    [作詞:上中丈弥 / 作曲:山田武郎 / 演奏:THE イナズマ戦隊]
  2. So many members
    [作詞:やっさん(超能力戦士ドリアン) / 作曲:けつぷり(超能力戦士ドリアン) / 演奏:超能力戦士ドリアン]
  3. Symphony
    [作詞:ナルハワールド × キャン・GP・マイカ × ココ・パーティン・ココ × ユイ・ガ・ドクソン × 鈴木裕哉 / 作曲:鈴木裕哉]
  4. Peace☆超パニック(11SOUL ver.)
    [作詞:Hayato Yamamoto, Tayuto Nakasu / 作曲:MEG(MEGMETAL), Hayato Yamamoto]
  5. Gangsta Vibes(11SOUL ver.)
    [作詞:GANG PARADE / 作曲:KOTONOHOUSE × GANG PARADE]
  6. おぎゃです
    [作詞:チャンベイビー / 作曲:MEG(MEGMETAL)]
  7. 躍動(11SOUL ver.)
    [作詞:KOTONOHOUSE × GANG PARADE / 作曲:KOTONOHOUSE]
  8. Doubters
    [作詞:草野華余子 × GANG PARADE / 作曲:草野華余子]
  9. Träumerei(11SOUL ver.)
    [作詞:キャ・ノン / 作曲:KOTONOHOUSE]
  10. ROCKを止めるな!!(11SOUL ver.)
    [作詞:上中丈弥 / 作曲:久保裕行 / 演奏:THE イナズマ戦隊]

ナルハワールド 今回のアルバムではWANIMAさん、渡辺(淳之介 / 元WACK代表)さん、大森靖子さん、the telephonesさん、KEYTALKさん、草野華余子さん、超能力戦士ドリアンさんなど、いろんなアーティストの方に曲を書いていただきました。皆さんそれぞれの色が強くありつつも、ギャンパレのことをいっぱい考えて曲を書いてくださったので、私たちの新しい遊び場が広がるような、ワクワクがいっぱい詰まったアルバムになりました。

ナルハワールド

ナルハワールド

──1曲目の「GANG RISE」からWANIMAのKENTAさんが作詞作曲、演奏がWANIMAと豪華です。この突き抜けるようなWANIMA節をギャンパレが歌うと、テンションが上がりますね。

月ノ KENTAさんの仮歌をいただいたんですけど、このままリリースしたほうがいいんじゃないかってくらいカッコよくて(笑)。WANIMA色全開で、「こんな素敵な曲を私たちが歌えるなんて!」と喜びでいっぱいでしたし、歌詞もギャンパレへの思いがあふれていて、うれしさのあまり泣きました。レコーディングでKENTAさんが2日間もディレクションしてくださったのも貴重な経験になりました。

マイカ 女性アーティストに楽曲提供をしたことがないと言っていて、「何を教えたらいいかわかんないんだよねえ」といった感じで気さくに話してましたけど、しっかり伝えるべきことは伝えてくださいました。

ココ 歌割の考案にも入っていただいていますし、歌入れのときのディレクションは、ご本人が「自分ならどう歌うか」を教えてくれました。歌っているのは私たちですけど、KENTAさん節が感じられる部分もきっとあるはずです。

ココ・パーティン・ココ

ココ・パーティン・ココ

ユイ・ガ・ドクソン ラーメンの話とかもしましたよ! 「山岡家がうまい」って。

月ノ 雑談にも付き合っていただいて(笑)。いつかWANIMAさん主催の「1CHANCE FESTIVAL」に出られるようにがんばらないとね。1曲だけでもいいから(笑)。

ココ がんばらないと! ワンチャンだけに1曲だけでも!